富士フイルムの機能性食品用原料
富士フイルムの機能性食品用原料

サラシア

サラシアとは

サラシアは、インド・スリランカ・東南アジアなどの熱帯地域に自生する、ツル性のデチンムル科サラシア属植物の俗称です。様々な効果が期待されたことから、「奇跡の植物」として古くから王族などに飲用され、アーユルヴェーダでも用いられてきました。

インド大陸の伝統医学。ユナニ医学(ギリシャ・アラビア医学)、中国医学と共に世界三大医学のひとつ。

糖の吸収を穏やかにし、
血糖値の上昇を抑える

サラシアには"サラシノール"などの特有の化学構造をもった有効成分が含まれています。通常私たちが食事によって摂取した炭水化物は、アミラーゼという消化酵素によって「糖類」に分解されて小腸に運ばれます。
次に糖類は、小腸の上皮で働く消化酵素α-グルコシダーゼにより単糖に分解され、体内に吸収できるようになります。
サラシアに含まれるサラシノールはα-グルコシダーゼの働きを阻害して、糖類が単糖に分解されるのを抑え、糖を吸収されにくくする働きがあります。また、それによって血糖値の上昇を抑える作用が期待できます。

腸内環境を整える

腸の調子を整えるのも、サラシアの機能の特徴のひとつです。わたしたちの大腸の中には、腸管運動を促したり、ビタミンを合成したりする有用菌、アンモニアや腐敗産物を産生するなど有害な作用を及ぼす菌などが存在します。
サラシアを1週間摂取することで、ビフィズス菌(腸内の代表的な有用菌)比率が摂取前と比較して約4倍に増加しました。サラシアは有用な菌を含んでいるのではなく、前述のα-グルコシダーゼの作用によって「体内で菌のエサとなる糖類を作り出し、腸内の有用菌を増やす」という特徴があります。

免疫調整作用

小腸は、摂取した食物に含まれる栄養素を吸収するほか、体内に侵入してきた異物を排除する免疫機能を備えています。
富士フイルムは、この小腸の免疫機能に着目。小腸の上皮細胞の遺伝子発現と腸内細菌を解析して、「サラシア」の免疫機能へ及ぼす影響を調べました。その結果、サラシアを摂取することで、腸内細菌が一定のパターンに変化し、小腸の上皮細胞で免疫関連遺伝子の発現が高まるという、サラシアの免疫調整作用を明らかにしました。

健康な人の腸には100種類以上、約100兆個の腸内細菌が住みついています。一部の菌の過増殖は疾病の原因になりますが、腸内細菌は我々の身体に必要な栄養素の合成や免疫系の刺激等も行っており、宿主である人間と共生関係にあります。

「サラシアとは」
まとめ

このように、サラシアは、サラシノールなどの有効成分によって、食べ物に含まれる糖を分解する酵素の働きを阻害し、
体内への糖の吸収をされにくいように働きかけ、食後の血糖値の上昇を一時的に抑えてくれることがわかっています。
さらに、小腸で分解されなかった糖が大腸では善玉菌のエサとなり、結果的に善玉菌を増やして、腸内環境を整える効果も期待できます。

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