無錫からニーハオ!
私たちが働いている富士フイルムファインケミカルズ(無錫)有限公司のある場所は、元々は広大な農地でした。上海から車で1時間ほどの距離なので、何かと便利な立地にあります。そこで、工業団地として開発、多くの企業が誘致されました。当社もそのうちのひとつです。
しかし、化学品製造企業はほとんどありません。そのため、環境保護に対する規制は非常に厳しいレベルにありますが、私たちはこれをなんとかクリアしつつ、2005年に操業を開始し、現在に至っています。
このコーナーでは、そんな無錫の情報を、私たち現地在住者の視点で、皆さんにお伝えしていきます!
【第1回】中国でお花見を楽しむなら、無錫にGO!
上海の約130㎞西北に位置する無錫は、「三国志」の一国・呉の発祥の地としても有名です。かつて錫(すず:Sn)を多く産出したため「有錫」という名前でしたが、掘り尽してしまって以来「無錫」になったと言われています(諸説あり)。また、多数流れる河川と中国五大湖の一つである太湖があることから、農産物と水産物に恵まれ、古来より「魚米の郷」と呼ばれています。
現在では、大都市を結ぶ高速鉄道や高速道路が通っているだけでなく空港もあり、中国国内の主要都市はもちろん、大阪(関西国際空港)への国際路線なども運航しています。中国経済の重要都市で、多くの外国企業が進出しており、その約半数が日本企業。そのうちの一社である当社は、顧客ニーズに合わせた高品質な製品・サービスを提供して、成長を続けています。
無錫とはどんな所でしょうか? まずは無錫の観光名所をいくつかご紹介しましょう!
太湖、黿頭渚(げんとうしょ)
無錫では「太湖の景観が最も美しい」と言われています。太湖の湖畔にある黿頭渚公園は桜の名所として有名で、毎年3月下旬頃には約3万本の桜が満開となり、多くの花見客でにぎわいます。「黿(げん)」とはスッポンの意味で、太湖に突き出た半島がスッポンの頭に似ていることが名前の由来と言われています。
京杭大運河
また、無錫には北京~杭州を結ぶ「京杭大運河」と呼ばれる大運河が通っています。隋王朝の時代(西暦581~618年)に整備された京杭大運河は世界遺産に登録されており、現在でも多くの船が行き来しています。また遊覧船も運行しており、古い町並みや運河、橋など昔ながらの風情を感じることもできます。
次回は、無錫における日本語教育のホットな実情をお伝えします!