頼み事をするときのカギは正確さと誠実さ
ビジネスメールでは、こちらの都合で相手に負担がかかる依頼をしたり、相手からの頼み事を断らなければならなかったりする場面があります。今回は、こうしたいつも以上に相手に気を遣うシチュエーションでメールを送る際のポイントについて解説します。
まずは、自社の都合で相手に負担のかかる頼み事をするときです。例えば、「スケジュールの都合で納期を早めてもらうことになった」「先行発表された他社製品と色が同じなので変更もしくは別カラーを追加したい」といった状況が考えられるでしょう。
こうした場合、以下の4点を意識してメールを作成してみてください。
- 1. 「お願い」「相談」の体で用件を伝える
- 自社の都合による頼み事なのに「指示」と受け取られかねない切り出し方はNG。「お願い」や「相談」として用件を伝えましょう。
- 2. 事情を正確に伝える
- 頼み事をすることになった事情や背景は、正しく説明しましょう。そうすることで、相手は「やむを得ない事情があるんだ」と理解し、共感してくれる可能性が高いからです。
- 3. 依頼内容は具体的に伝える
- 相手にお願いしたい内容は、できるだけ具体的に記載します。「指定した期日が難しい場合は分納が可能か」など、条件が合わない場合の対応も確認しておけるとよいでしょう。
- 4. 協力的な姿勢を示す
- 目的を達成するために自分たちにもできることはないか考え、提示しましょう。こちらが協力できることはないか、相手に聞いてもよいでしょう。自分がクライアントの立場であったとしても、「一緒に仕事をするビジネスパートナー」という意識を持って接することが大切です。
相手は自分とだけ仕事をしているわけではありません。他に抱えている仕事に影響を及ぼしてしまうことを忘れず、誠実な態度で依頼することが大切です。