三人寄っても文殊の知恵は出ない!?
長時間の会議を終えてぐったり。でも、ふと考えてみたら重要なことはほとんど決まっていないことに気が付いてさらに疲れが……。そんな経験はありませんか? 立場が上になるほど会議の回数は増えるもので、丸1日会議をはしごしたことがある人もいるかもしれません。時間にゆとりがあるならまだしも、忙しいときの会議で何も決まらなければ、仕事そのものに対するモチベーションも下がってしまいます。
「三人寄れば文殊の知恵」ということわざ通り、できるだけ多くの人が集まって話せば何か良いアイデアが浮かぶはず、と思い込んでいる人は、意外に少なくありません。しかし、それは会議の全出席者に、事前のコンセンサスや情報の共有があってこそのものです。そうでなければ、出席者が多いほど、かえって話はまとまらなくなります。大体の場合は、意見が対立したり、同じ話が堂々巡りしたりして時間だけが無駄に過ぎていくことになるでしょう。
管理職としては、せめて自分が招集した会議くらいは、実のあるものにしたいところ。そこで今回は、会議を充実させるために役立つコーチングのスキルを紹介します。