部下の課題を明確化し、やる気を引き出す!
使い勝手抜群のコーチングのテクニック
部下の育成は、管理職の重要な職務の一つ。しかし「部下に指示しても、何をすれば良いのかなかなか的確に理解してくれない」「そもそも部下からやる気が感じられない」という悩みを抱える人も多いでしょう。とはいえ時間も限られているなかで繰り返し指示を出し、やる気を出させるために頻繁に時間を割くのは生産的ではありません。やはり理想は、上司が方針を示したら、あとは部下が自ら課題を解決し、やりがいを見いだしながら実績も作っていってくれることです。
コーチングのテクニックの中には、その理想の実現に役立つものがあります。それが「チャンクダウン」と「チャンクアップ」です。「チャンク」は「塊」という意味。「チャンクダウン」は塊を小分けにしていくように課題を細かくしていくこと、「チャンクアップ」は塊をより広い視野で見るように課題をその大本から捉えていくことを言います。
部下指導を行う際にチャンクダウンを使うと、大きな課題を小さな課題として分類することができるので、部下は何をすれば良いのかが分かりやすくなります。一方チャンクアップを使うと、個々の課題の大本である「目的」を見直すことができるので、部下のモチベーションアップにつながります。そこで今回は、部下の育成から業務全体にまで幅広く役立つ、チャンクダウン・チャンクアップの具体的な進め方を紹介します。