まとめて売るよりも小分けにしたほうがいい?
私たち日本人は、シャンプーや整髪料はボトル入りが当たり前だと思っています。
ところが、低所得層が多い東南アジアなどの一部の国々では、1回分の使用量を小さな袋に入れたシャンプーや整髪料が売られています。ボトル1本を買えるほどお金に余裕のある人は限られているからです。
そうした国でボトル入りの製品を売ったとしても、売り上げは思うように伸びないでしょう。しかし、小さな袋に小分けすれば、お金に余裕がない人でも手が届くので、より多く売れるはずです。日本の「分け方」の常識が、日本以外の国でも通用するとは限りません。
このように、自分たちが当たり前だと思ってきた“常識の殻”を打ち破って「分け方」を変えることは、売り上げを伸ばすきっかけになります。まとめて売るよりも、小分けにして安く売るという方法は、最もシンプルかつ効果的な問題解決法のひとつと言えそうです。