なぜ「おこづかい」は年齢ごとに不平等なのか?
ここまで、主にオフィスやビジネスシーンにおける「分け方」のヒントを解説してきましたが、今回は生活にかかわる「分け方」について紹介しましょう。
私には4人の娘がいます。たまたまですが、現在、長女は大学生、次女は高校生、三女は中学生、四女は小学生です。
子どもが4人もいると、お金やモノを分け与えるとき、全員がすっきり納得してくれるようにいろいろと頭を悩ませるものです。
例えば、会社帰りにイチゴを買ったとしましょう。箱の中に入っているイチゴは20個です。均等に分ければ娘1人につき5個ずつですが、食べられる量は小さい子のほうが少ないので、四女には3個、三女には5個、次女と長女にはそれぞれ6個ずつといったように、分ける量に差を付ける方法もあります。
しかし、わが家の子どもたちはこれでは絶対に納得しません(おそらく、あなたの家庭でも同じではないでしょうか?)。
なぜなら、イチゴは食べ物ではあっても「おやつ」のようなものなので、小さな子どもでも「できるだけたくさん食べたい」と思うからです。
ですからわが家では、果物だけでなく、チョコレートやビスケットなどの「おやつ」は、必ず平等に分け与えるようにしています。
ただし、「おこづかい」は別です。
大学生や高校生になれば、友だち付き合いなどでそれなりの出費がかかります。小学生の四女と同じ「おこづかい」では納得しないでしょうし、まだお金の使い方を知らない小学生に必要以上に「おこづかい」をあげるのも健全とはいえません。「おやつ」と違って、「おこづかい」の分け方が年齢によって不平等になるのは、当然のことだといえます。