円グラフは原則NG!? 他のグラフに代替し視覚的に理解しやすくする
人を動かす一人歩きする資料の表現方法3つのうち、これまで「箇条書き」「図解」について解説してきました。今回は「グラフ」です。単に数字を表で見せるよりも、グラフで可視化した方が、より効果的で伝わりやすい資料になります。
しかし、グラフが重要な表現方法だということは理解していても、どのグラフを選べばいいのか分からず、何となく使っているという方は多いのではないでしょうか。効果的なグラフの表現のポイントは「選び方」と「見せ方」です。この2点によって相手への伝わり方は大きく左右されます。そこで、今回から2回に分けて解説していきます。
グラフに苦手意識を持つ要因として、グラフの特性や、どのグラフを使えば効果的にデータを示せるかを知らないといったことが挙げられます。グラフの作成は「グラフを選ぶ」ところから始めます。グラフにはいろいろと種類がありますが、次の4種類が基本となります。まずはこれらを覚えましょう。
基本となる4種類のグラフ
(1)積み上げグラフ
(2)横棒グラフ
(3)縦棒グラフ
(4)折れ線グラフ
4種類の中に「円グラフ」は含んでいません。円グラフは一般的によく使われますが、一人歩きする資料の作成時には基本的に使用しないことをおすすめします。なぜなら項目間の比較が難しいからです。円グラフで表現したいことは、ほとんどの場合、積み上げグラフや縦棒グラフで代替可能です。
ちなみに、2つの項目の割合を明確に示したいときや、比較する3つの項目のうち1つの割合が極端に少ないときは、円グラフを使うとよいでしょう。