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Hello AI

人工知能(AI)に関するさまざまな情報をご紹介します。

vol.5 次世代AI×人×イノベーション
が生み出す未来。

より大きな社会課題を解決するために

これまで4回にわたり、富士フイルムの次世代AI(人工知能)へ向けた取り組みについて紹介してきました。最終回では、取り組みの現状とともに、私たち人間とAIのより良い未来へ向けた挑戦についてご紹介します。

創立から85年、富士フイルムでは医療用画像診断やフォトイメージングの分野で、画像が持つ限られたデータから価値ある情報を読み解くための技術を蓄積し、開発に取り組んできました。この、データを読み解くための「知恵」こそが、富士フイルムが開発するAIのコアとなる部分です。

このAI技術は、撮影した膨大な写真の中から“よい写真”を自動選択する「Year Album」、橋梁やトンネルといった社会のインフラ施設におけるひび割れ点検の業務を画像診断で大幅に効率化する「ひびみっけ」などの多くの製品・サービスに生かしています。これらの製品・サービスはお客様にご利用いただくことで、より適した答えを導くようにAIがさらに進化し、皆さんに喜ばれる、より価値の高いものへと進化していきます。

アカデミアとの共創による次世代AIの研究開発拠点として2018年10月に東京・丸の内に開設したのがFUJIFILM Creative AI Center「Brain(s)」です。ここでは富士フイルムが持つ医療用画像診断システムや医薬品、産業材料などを含めた多様な事業で得た膨大な専門データを用い、それらの相乗効果も生かしながら、統合的な理解や判断で現場を支援するAI技術を、世界最高レベルのディープラーニングマシン「FUJIC Brain」によって実現し、社会課題の解決に取り組んでいます。

九州にも新たに「Brain(s)」が登場

そして、2019年3月1日には長崎県長崎市に「Brain(s)九州」を開設しました。長崎県は国内で最も島が多く、それを結ぶ多くの橋がある地域です。Brain(s)九州では、この橋梁インフラの維持・管理に関する専門データを保有する長崎県および土木工学の豊富な知見を持つ長崎大学と協業。「橋梁などの社会インフラ構造物の点検・診断業務を効率化する次世代AI技術の研究」と、「AI技術を活用したソリューションの社会実装」に取り組みます。

また、グループ会社とともにBrain(s)九州を活用し、その機能・人員を拡充して、研究・開発から商品化までを一貫して行える拠点にするとともに、九州地域での就労を希望する高度IT人材の活躍の場にしていきます。
このように、社会課題を解決していくために、特徴ある地域でAI技術を開発・社会実装する取り組みを、将来的にさらに広げていけたらと考えています。

「Society 5.0」に向けて

富士フイルムは、リアル空間(フィジカル空間=現実空間)での当社のすべての製品・サービスと、サイバー空間(仮想空間)での人の叡智を取り込んだAIを接続することで、社会課題を解決するソリューション提供を目指しています。これは、内閣府が提唱する未来社会のモデルである新たな人間中心の社会「Society 5.0」の理念とも合致しています。

Society 5.0では、IoT(Internet of Things)によって人・モノ・環境のセンシング情報を集約し、高度なAIによって膨大なデータの中から必要な知識や情報を、必要な時に、必要な場所に提供することで、さまざまな社会課題や困難、障壁を克服していくものとされています。富士フイルムは、当社が提供するリアルな製品やサービスからIoTを介して得られる人・モノ・環境に対するクオリティの高いセンシング情報を活用し、体系化されたアカデミアなどの知恵やノウハウも取り込んで進化させたAIを、リアルな製品やサービスにつなげ、進化させることで新しい価値創出ができると考えています。そしてそのAIを進化させる場がBrain(s)となります。

次世代AIへの道のりはまだ遠いものですが、AIとHI(Human Intelligence:人の叡智)のハイブリッドによって、人々の幸福を実現することがその目的です。この挑戦に向け、富士フイルムはその歩みを決して止めることはありません。「NEVER STOP」。それは絶えず変化する社会のその先を読み、自ら変化を作り出す富士フイルムの企業姿勢を伝えるキーワードです。

「Brain(s)九州」について詳しくはこちら

※ 内閣府「第5期科学技術基本計画」によって提唱された未来社会のモデル。狩猟社会(1.0)、農耕社会(2.0)、工業社会(3.0)、情報社会(4.0)に続くものとして描かれた。

記事公開:2019年5月