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Here’s the thing

管理の手間を減らし、ユーザーの利便性を高める
IDカード発行・管理システムCIMSAの真価とは?

Here’s the thing とは
カタログの紙面上では語りきることが難しい製品の魅力を、
注目するポイントを絞って、わかりやすく紹介します。

「G20大阪サミット」で膨大な
IDカード発行・運用を滞りなく
実現した信頼のシステム

近年、社員証や学生証などは、従来の磁気カードに代わって、より多くの情報を記録できるIC(集積回路)チップを搭載した「IDカード」の採用が増えています。このIDカード発行のシステムとして多いのが「スタンドアロン型」で、事業所単位、部署単位でIDカードに関わる情報を管理するのが一般的です。しかし、大規模な組織や流動性の高い組織では、各拠点でのシステム管理・情報管理には負荷がかかりリスクも発生する、他のシステムとの連携がないため利用者1人に複数のカードが必要になるなど、運用上さまざまな課題がありました。
そこでオフィスワークやキャンパスライフを安全かつ円滑にするために、管理者・利用者の双方にシンプルで使いやすい仕組みとして富士フイルムイメージングシステムズが開発したのが、Webアプリケーション型のカード発行・管理システム「CIMSA(シムサ:Card Integration Management System Advance)」です。「1人に1枚のIDカードを発行するだけで、さまざまなシステムへシームレスにつながり、しかも安全に利用できる」。「CIMSA」はそんな理想を実現したシステムです。
CIMSAは信頼性の高さと使い勝手の良さが評価され、重要なイベントでも採用されています。2019年6月に開催された「G20大阪サミット」では、45,000枚のセキュリティカードを発行して、カードのWeb申請と入退室システムをつなぎ、入場者の確実な識別・管理を実現しました。
今回は、1枚のIDカードで情報を統合管理できるシステム「CIMSA」が、私たちの働き方にもたらすメリットについて解説していきます。

カード関連情報の一括管理と
各拠点での即時カード発行を
可能にするWebインターフェース

カード発行・管理をしやすくしたCIMSAには3つの特長があります。最も大きな特長が、システムを使い勝手の良い“Webアプリケーション”として提供することで、カード発行業務の負荷を軽減できることです。
例えば、全国に支店を持つ企業でスタンドアロン型のカード発行システムを使う場合、IDカードの発行はシステム部門が専用端末でデータを入力し、そこからIDカードの作成と各拠点への配布をしなければなりませんでした。組織改編時期などは多くの拠点からの依頼で作業負荷が集中し、カード発行が滞ることも起こりがちです。そのため、こうしたお客様からは、「カード発行システムに各拠点から必要なときにアクセスでき、自分たちで発行できるようにしたい」という要望が出ていました。
そこでCIMSAは、基本的に分散型のクライアント・サーバシステムで構築し、社内の「プライベートクラウド」に各拠点からインターネット経由でアクセスできるようにしました。Webアプリケーション型にしたことで、各部署やグループ会社などの各拠点の個人パソコンから、必要なときにセンターサーバにアクセスして、IDカードの発行が手軽に行えるようになりました。
さらに、各拠点の担当者の負担をより軽減するため、CIMSAではWebでのUI(ユーザーインターフェース)を使いやすく設計。シンプルなスタンドアロン型カード発行システムと同等のわかりやすさを実現しています。

Webインターフェース Webインターフェース
複数拠点から同時にアクセスできるので、カード発行の業務を効率化できる

既存システムと容易につながる
柔軟なシステム連携機能

2つ目の特長は、周辺システムと柔軟に連携できることです。現代のオフィスでは、さまざまなシステムが稼働しているもの。例えば、人事データベースや勤怠管理システム、オフィスの入退室管理やゲスト来訪者の管理システム、さらには各部署のデジタル複合機のドキュメントセキュリティやPCセキュリティなどが存在します。大学であればキャンパスごとの教務システムや証明書発行システム、出席管理や図書館、食堂など施設利用に関するサブシステムもあるでしょう。
これらの各種周辺システムを個人のIDカードに紐づけようとすると、これまではシステムごとにID情報を登録していく必要がありました。つまり、従業員のIDカードの情報を勤怠管理システム、入退室管理システム、複合機等のシステムにそれぞれ別個に登録していたわけです。これには膨大な作業量が発生し、作業を専門の業者に依頼すると既存システムの改修や運用に多くのコストがかかります。また、拠点ごとに個別で対応すれば、情報の変更が反映されるまでの時間差が生じたり、情報の不整合によって退職者のIDカードがそのまま使えてしまったりと、セキュリティ上の問題が発生する危険性がありました。
一方、CIMSAでは複数のID情報を管理するシステムを一元管理することが可能です。センターサーバ上で、連携する周辺システムを追加しておけば、それぞれのシステムが要求する書式に合わせて自動的にデータの変換を行えます。つまり、ある従業員のIDカードを発行する際に、施設のどのエリアに入ることができて、何番の複合機を使えるかという設定情報を瞬時に反映できるわけです。そのため、既存システムの改修や新システムの導入が不要になり、コストを削減できます。さらに、登録情報の変更もすぐ反映されるので、万が一カードを紛失しても、機能の停止と新しいカードの再発行が最短期間で行えます。

周辺システム連携機能 周辺システム連携機能
各周辺システム独自の書式に合わせて、発行済みのカード情報を自動変換・出力ができる

パソコン1台から
大規模構成まで対応できる
多様なシステム構成

エンタープライズ分野では、これまでも構成員の情報管理を統合するための大規模システムが提案されてきましたが、そのような重厚長大なシステムのメリットが十分に感じられるのは一部の巨大企業に限られていました。一方、CIMSAは「カード発行システム」というシンプルな枠組みの中で、既存の連携可能な周辺システムを統合して1つのインターフェースで管理できるという新しい発想に基づいています。そのため、対応可能なシステム構成の規模はとても幅広く、パソコン1台から、全国に拠点を持つ大規模構成まで問題なく構築できます。また、システム導入後にカード発行拠点の追加や周辺システムの連携の拡張も容易に行えるので、事業規模を急速に拡大している成長企業やスタートアップ企業などでも導入しやすいシステムです。
このように多くの事業形態に対応できるよう、CIMSAではあらかじめ利用形態やシーンに合わせた各種パッケージをラインアップしています。一番シンプルなカード発行管理システムだけを利用できる「Standard版」、前述の周辺システム連携機能が加わった「Professional版 S」、システム連携の代わりに上長の確認ワークフロー機能をStandard版に追加した「Professional版 W」、CIMSAのフル機能を搭載した「Enterprise版」の4種類です。すでに100以上の企業、大学で利用されています。Webベースのシンプルな操作画面で、簡単にカードが発行できるという利点は変わらず、用途に応じていろいろなシステムをつなぐことでオフィスワークの快適さと安全を支え、管理の効率化によってさまざまな働き方の実現にも貢献しているのです。

多様なシステム構成 多様なシステム構築
PC1台とプリンタ1台の組み合わせから、複数拠点に複数台のプリンタというように、必要に応じたパッケージをご用意

本記事は、「CIMSA」の製品カタログ(2019.9.1版)を基に作成したものです。
最新のカタログ情報と異なる場合がありますので、最新情報は富士フイルムのWebサイトに掲載しております製品紹介ページをご覧ください。