経営資源の7つのS
アメリカに本拠地を置く、世界有数の戦略コンサルティング企業、マッキンゼー・アンド・カンパニー。同社では経営資源を「7つのS」で表し、企業戦略や組織を検討するためのポイントとしています。7Sは大きくハード資源とソフト資源に分けられます。それぞれについてみていきましょう。
ハードの資源には、まず事業戦略があります。それをベースにシステムや組織が構築されます。
●ハード資源(3つのS)
1.戦略(Strategy)…競争優位性を確保するための強化活動と事業の方向性
2.組織(Structure)…組織の構成
3.システム(System)…人事評価制度、報酬制度、教育制度、会計制度など
これらハードの資源が、4つのソフトな資源を生み出します。ソフト資源とは、企業の価値観、スキル、必要な人材、企業文化のことです。
●ソフト資源(4つのS)
4.価値観(Shared Value)…全ての従業員が持つ共通の価値観
5.スキル(Skill)…営業力、技術力、マーケティング力など
6.人材(Staff)…一人ひとりの能力とモチベーション
7.スタイル(Style)…社風、会社独自の文化など