チェック項目に答えて発想の切り替えを
天からアイデアが降って来るという言葉がありますが、忙しい現代を生きるビジネスパーソンの私たちには、お恵みを待っていられないときがあります。それに「今週中に新商品の企画を100個出す」ときなどのように、質に加えて量が大事な場合も多いでしょう。
・ 急いでとにかく数を確保したい。
・ 違った角度の思いもよらない案が欲しい。
・ 新しい考え方をするためのきっかけはないだろうか?
そこで頼りになるのが「オズボーンのチェックリスト法」というフレームワーク※です。この方法は、ある特定のテーマや対象について、以下のチェックリストにある9つの項目に答える形で、発想をしてみようというもの。ブレインストーミングを編み出したことで有名なアメリカの実業家、アレックス・F・オズボーンが考案しました。
※ フレームワーク・・・経営戦略や業務改善など、さまざまなビジネス局面において、課題解決や現状分析をするための思考方法。思考の枠組み。
オズボーンのチェックリスト9項目
1番目の「そのままで新しい使い道は?」の場合、味は一流だけれど、表面に傷がある野菜や果物を、ワケあり品として販売する発想などが好例です。スマートフォンや、タブレットは、「小さくしては?」「大きくしては?」「色を変えたら?」「カメラと組み合わせたら?」のすべてを試しています。
9番目の「組み合わせてみたらどうか?」では、日常のありとあらゆる製品をIoT化する大きなものづくりの潮流を見過ごせません。このように、すでにヒットした商品が生まれた背景を分析することもヒントになるはずです。