のどに力が入ると、声が通りにくくなる
誰かに話しかけるとき、のどが詰まる感じがして、声が出しにくいという経験がある人は多いのではないでしょうか。
例えば、朝目覚めて、家族に「おはよう!」と声をかけようとしたところ、うまく声が出ないというのはよくあることです。のどの筋肉が目覚めていなかったり、乾燥で声帯が乾いていたりすることが原因なので、普通はのどを潤したり時間が経てば声が出るようになります。
一方、時間の経過や乾燥などとは関係なく、のどの調子も悪くないのに、のどが詰まった感じがして、うまく声を出せないという方もいます。特に、営業や電話応対のように声を使って仕事をする人にとっては、うまく声が出せないのは気がかりでしょう。そんな方にアドバイスしたいのは、声を出すときに、意識して上半身やのどの力を抜くようにすることです。
のどが詰まったように感じるのは、声を発するときに、のどにグッと力を入れるクセがついているからです。
のどに力を入れると、つい上半身が力んでしまい、胸式呼吸になってしまいます。
胸式呼吸だと、肺に多くの空気を取り込めないため、どうしても声が浅くなってしまい、深みのあるはっきりとした音が出せません。
発声する際には、ひとまず全身の力を抜いてみましょう。そうすれば、のどの力も抜けて、通りのよい声が出せるようになります。