声の魅力は印象に大きく影響する
今から10年以上前になりますが、『人は見た目が9割』という本がベストセラーになったことをご記憶の方も多いのではないでしょうか。
この本によると、人間が伝達する情報の中で、話す言葉の内容そのものが占める比率はわずか7%に過ぎず、残りの9割以上は、顔つきやしぐさ、目つき、匂い、色、温度、距離といった言葉以外の情報であるという心理学の研究結果が出ているのだそうです。
この研究結果を知らなくても、話す内容だけでなく、見た目の雰囲気や発する声が、相手に与える印象に大きく影響することを多くの人は経験的に感じていることでしょう。
特にビジネスの場面では、声の高さやトーンが、その人の印象を大きく決定付けることも少なくありません。高い声を出す人よりも、低い声を発する人の方が、「落ち着いている」とか「しっかりしている」という印象を相手に与えることが多いようです。
しかし、地声が高めの方の場合、低い声は、急に出そうと思っても、なかなかうまく出せるものではありません。無理に低音を出そうとすると、のどが締まり、声がつぶれてしまいます。
営業やプレゼンでお客さまに好印象を与えるために、魅力的な低音ボイスを無理なく、自然に出せるようにしたいもの。そこで、普段から低音を出しやすくするトレーニングをしておきましょう。