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What's this?

オフィスのあれこれ、
カード1枚で
全部つながる!

富士フイルムは、産業や医療の最前線だけでなく、オフィスの現場を
より便利に、そして安全にするソリューションも数々提供しています。
今回ご紹介するカード発行管理システム「CIMSA」もその一つです。
たった1枚のIDカードで、いろんなことを可能にする優れもの。
オフィスのIoT化を後押しするCIMSAを、分かりやすくご紹介いたします。

IC付きの社員証や学生証は
年々増加。

ところで皆さんは、お手元の財布やバッグに何枚のICカードをお持ちでしょうか? クレジットカードや「Suica」などの鉄道カード、電子マネーカードはもちろんのこと、近年では社員証や学生証などの身分証明証にもICが使用されるようになりました。ある調査によると、2012年度からこの5年間で、クレジットカードや鉄道・バスカードは保有率が上下していますが、社員証、学生証などの身分証明ICカードは、着実に増加しています。恐らく社会のIoT化が進むにつれ、この動きは加速することでしょう。 こうした流れを受け、富士フイルムはICチップ内蔵型のカードに関する幅広いサービスを展開しています。そのラインナップは、ICチップの入ったタグなどからデータを非接触で自動認識する「RFID」、無線通信技術を用いてICカードを読み取ったり、データを書き込んだりする「リーダライタ」、自社内でIC/IDカードを発行できるプリントシステム、さらには写真入りIDカードに印刷する人物写真の撮影と、実に多彩。こうした中で登場したのがCIMSA。利用者にとっても、管理者にとっても便利な、カード発行管理システムです。 CIMSAとはどんなシステムなのか? なぜ富士フイルムはCIMSAを開発したのか? その背景をお話ししましょう。

■ICカード種類ごとの保有率(複数回答)

※出典:一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会発行「第17回ICカード利用動向調査報告 2016年度」より

バラバラだったデータを 
統合管理する。

ただのプラスチックの社員証が、ICチップが埋め込まれたIDカードヘ ―― これにより、人に関わる情報管理は大きく効率化されましたが、一方で情報システム担当者は頭を悩ませることになりました。というのも、事業所や部門ごとに導入したシステムを個別に管理するスタイル、いわゆる「スタンドアロン型IDカード発行システム」が主流であったため、運用・管理に手間がかかっていたのです。IDカードを携帯する社員にも、「工場と本社で別のIDカードが必要なので、行き来する際に手間がかかる」「持ち歩かなければならないカード類が増えた」といった不便さがありました。
こうした課題を解決するために登場したのが、富士フイルムのカード発行管理システム「CIMSA」なのです。CIMSAとは、「Card Integration Management System Advance」の頭文字からつけられたもので、読んで字のごとくバラバラだったカードシステムを統合・管理(Integration Management)するものです。

それではCIMSAの特長をご紹介していきましょう。まずは「全てがつながる」こと。来訪者管理システムから勤怠管理システム、入退室システム、人事データベース、さらにはPCセキュリティ、複合機ドキュメントセキュリティまで、個人IDを単位とする社内のありとあらゆる認証情報を一つのサーバで統合管理します。これにより社員は、複数の事業所への入場・退出から社員食堂での支払い、複合機の安全安心な利用までを、1枚のIDカードで済ませられるようになりますし、システム担当者にとってはデータ連携などの作業が大幅に軽減されることになります。
次に、使いやすさにこだわったWeb画面上のインターフェース。操作性に優れたデザインを実現したことで、「専門的なスキルを持った本社のシステム部門でなければ入力・管理できない」という課題が解決され、ネットワーク環境があればつながるので、カードの発行拠点も手軽に増やせるようになりました。また、「勤怠管理」と「食堂での支払い」のようにシステムに登録するデータの書式が違っても自動的に変換してくれます。さらに、ユーザー企業の事業規模に合わせ、パソコン1台から複数拠点をまたがる大規模構成まで、多様なシステム構成に対応できるのも特長。もちろん、導入後の機器追加や周辺システムとの連携拡張も可能です。

既存のシステムとの連携により
全国20拠点への導入も短期間で完了。

では最後に、ある企業への導入事例をご紹介しましょう。この企業は2012年に2つの会社が統合されて誕生、新たに約3万枚の社員証と20万枚の入構証が必要となりました。富士フイルムは統合に合わせてCIMSAを導入することを提案。既存の認証・アクセス管理システムとの連携がスムーズに進んだこともあり、全国20拠点への導入はわずか6カ月で完了しました。それまでは、新規のIDカード発行は本社の人事担当者が一括で外部企業に委託していましたが、WebベースのシステムであるCIMSAなら、各拠点の人事担当者がカードプリンターを使ってその場でカードを発行することができ、大幅な業務効率化が実現。人事データベースとも連携しているため、カード発行時に社員データを新規入力する必要もなくなり、手間や間違いがなくなったという評価をいただいています。
その存在には気付きにくいけれど、実は便利なオフィス生活を支えているCIMSA。原点にある「全てをつなぐ」という発想は、IDカードの概念を変え、社員の動線把握による快適な環境作りなど、ビッグデータ活用にも道を開こうとしています。まさにオフィスのIoT化をリードする情報インフラとなる可能性を秘めた、革新的なシステムなのです。

「CIMSA」に関する情報はこちら

【取材協力/富士フイルムイメージングシステムズ株式会社 イメージテック事業部】

記事公開:2017年8月
情報は公開時点のものです