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What's this?

レーザー光が照らしだす、
超高精細なモノづくりの未来。

光の性質を利用して、
平面や球面の滑らかさを
精密に測定するレーザー干渉計。
古くから日本の光学分野を支えてきた
富士フイルムの技術は今、世界から信頼される
超高精細な日本のモノづくりの現場で
活用されています。

品質へのこだわりが培った
技術の形。

これまで富士フイルムの光学事業は、一般ユーザー向けのデジタルカメラ用交換レンズから、放送用テレビレンズ、セキュリティレンズ、さらには人工衛星に搭載した光学系まで、幅広い分野で活用されるレンズの製造を手がけてきました。「この世界を、より美しく、もっとリアルな画像に収めたい」。そんな開発者たちの思いを実現し、その性能を保証するためには、レンズ表面の滑らかさを測定する技術がとても重要。どれほど画期的なアイディアから生まれたレンズであっても、その表面が凸凹してしまっては、再現性が劣化してしまうからです。こうした背景から、富士フイルムはレンズ表面の滑らかさを測定する技術を進化させてきました。このように自社製品の製造で培った測定技術を、社外のモノづくりの現場にも役立てて欲しいとの意向で社外供給をするようになり今の「レーザー干渉計」があるのです。
その原理を簡単に説明しましょう。光は波のような性質を持っており、波と波がぶつかると起きるのが、「干渉現象」と呼ばれる現象です。たとえば、皆さんも、水溜りに浮かんだ油が七色に光っているのを見たことがあるのではないでしょうか。その原因は、油の表面で反射した光の波と、油を透過し水の表面に届いて反射した光の波がぶつかり、干渉し合っているから。こうした光の干渉現象を応用したのが、レーザー干渉計です。レーザー光を2つに分割し、サンプルと別の板それぞれに照射させ、跳ね返った光によって生まれた干渉の「縞」を測定することで、サンプルの滑らかさを検査するというものです。
富士フイルムのレーザー干渉計は、大きく2種類に分けられます。1つは、主に光学レンズや鋼球、プラレンズなど球面の面精度を測定するもの。もう1つは、主にガラスや金属、セラミックなど高精度平面板の平面度を測定するもの。また、縞解析装置を用い、「干渉縞」をデータや他のビジュアルとして見ることで、より高精度な解析をすることも可能です。面の凹凸をサーモグラフィーのように表示する「等高線図」、3Dで表示する「鳥瞰図」など、一目で理解できる表現でスムーズな解析をサポートします。

■干渉縞と鳥瞰図のサンプル

干渉縞の凹凸が大きいほど、曲がり具合が大きくなる。
解析装置を用いることで、凹凸を3Dで視覚的に把握することも可能。

将来に向けた超高精細の先端技術を担う、
様々な分野の未来へつなぐ使命。

富士フイルムがレーザー干渉計の外販を開始したのは今から約40年前、1979年のことです。球面の面精度、高精度な平面板の平面度を測定するレーザー干渉計は、レンズの製造工程に多く用いられてきました。さらには、国の研究機関である産業技術総合研究所とともに、国内における平面の測定基準の策定にも深く携わりました。そう、日本における「滑らかさの基準」は富士フイルムのレーザー干渉計によって定められたのです。その後も技術改良を重ね、2018年現在、光学業界のデファクトスタンダードになっております。レンズ、金属、セラミックなどの表面形状をナノメータオーダーで計測できるため、サンプルの材質によらず鏡面であればほとんど非接触観測が可能なのです。干渉縞を自動的に解析し数値化する「縞解析装置A1」も同時に使用すれば高精度な解析も簡単にできます。「富士フイルムさんの干渉計は測定が安定して信頼がある」というたくさんの声に応えております。

安定した測定結果で高い評価と信頼を得ている富士フイルムのレーザー干渉計。
写真はコンパクトレーザー干渉計「F601」。

分野をこえ、
モノづくりを通じ社会を支える。

現在も、光学部品製造のお客様がレーザー干渉計のメインユーザーであることに変わりはありませんが、時代の流れで製品や関係分野が少しずつ変わってきています。スマートフォンのカバーガラスは、その代表的な製品と言えるでしょう。また、車載カメラの急速な普及にともない、自動車業界との関係性も近年強まってきています。さらには、金属部品の製造現場でも利用されることが増えてきました。かつて、金属部品の多くは、目視での検査で十分な精度が得られたようですが、時代の変化とともに高精度のものが求められるようになり、レーザー干渉計が不可欠となってきているのです。
より多くの分野のモノづくり企業に活用してもらうため、富士フイルムは販売代理店と連携しながら、サンプルをお客さまから預かっての測定デモンストレーションなどを積極的に行っております。スマートフォンや自動車のように、あなたのそばのその製品にも、富士フイルムのレーザー干渉計で測定された部品が使われているかもしれませんよ。

「レーザー干渉計」に関する情報はこちら

【取材協力/富士フイルム株式会社 光学・電子映像事業部】

記事公開:2018年2月