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What's this?

「圧力」が見える? だけじゃない!
圧力情報の定量化とデータ利活用の
新プラットフォームで、製造DXに貢献

圧力をかけると発色し、その色の濃さから圧力の強弱を可視化できることから、
今やモノづくりの現場に不可欠となっている圧力測定フィルム「プレスケール」。
富士フイルムでは、その測定結果をモバイル端末で手軽にデジタル化し、
定量的な解析やデータの集積・利活用などを可能にする圧力画像解析アプリ
「プレスケールモバイル」と専用のクラウドシステム「FUJIFILM Pressure
Analysis Cloud」を開発。検査の客観化やモノづくりのDX化をサポートしています。

製造DXのニーズが高まる中、圧力測定もDX化!
属人的な匠の技の継承や仕組み化をデジタル化し、
検査精度を飛躍的に向上

「圧力」の測定は、半導体などの電子部品における接合・積層装置や、ディスプレイ素材の貼合・組立治具の並行度、自動車ボディを成型する際のプレス機の加圧状態の確認など、製造業の様々な場面で欠かせない項目です。
その中で、富士フイルムの「プレスケール」は目に見えない圧力と圧力分布を簡単に可視化するアナログフィルムとして、1977年から長くご愛用いただき、そうしたモノづくりを品質の維持・管理の面から支えてきました。

一方、近年ではファクトリーオートメーション(FA)化やAI化が加速することで電子部品などの更なる精緻化などが進んでいます。これに伴い、検査のデジタル化や検査結果の定量化、データの保存・蓄積が求められるようになり、またそれらを利活用した科学的な分析・運用に関心が高まっています。

そこで富士フイルムは、プレスケールに求められている価値を再検証。プレスケールの発色から圧力情報を簡単に定量化できる圧力画像解析アプリ「プレスケールモバイル」を2022年にリリースしました。

アナログとデジタル、それぞれの技術・強みを融合

プレスケールモバイルは、モバイル端末で簡単に圧力情報を定量化し、デジタル管理できる世界初(2022年7月時点。当社調べ)の圧力画像解析アプリです。その最大の特長は、モバイル端末で撮影するだけでプレスケールの発色を読み取り、圧力情報を瞬時に数値化できることです。

まず、発色したプレスケールを専用の「キャリブレーションシート」の上に置いて撮影します。するとプレスケールモバイルにて0.18mm角※1のピクセルでプレスケールの発色を読み取り、圧力値に変換します。変換後は、各ピクセルの圧力値をヒートマップ化した解析画像に加えて、加圧面積、平均/最大/最小の圧力、圧力値の均一性など、さまざまな分析に活用できる各種解析結果を表示します。

これを支えるのが、富士フイルムがアナログ、デジタル両軸で長年培ってきた技術です。

プレスケールは、写真フィルムの製造で培った技術を用いて、圧力に応じて発色の濃さが変わるように検量線を設けており、安定した発色精度を保っています。
一方、プレスケールモバイルは富士フイルムの画像処理技術が応用されています。撮影時に用いるキャリブレーションシート上の特殊なカラーパッチと枠によって、光源による色の見え方の違いや影を「色調補正」しながら、撮影角度による「歪み」も補正することで、プレスケールの発色を正しく読み取ります。

これらの技術を掛け合わせることにより、総合的に高い精度での定量化、デジタル化を実現しています。

プレスケール、プレスケールモバイルの技術

例えば、高い精度が求められる半導体チップを電子回路基板上に実装する工程において、接触する装置の面当たり評価にプレスケールモバイルを導入いただいています。各ピクセルの圧力値データを用いると装置の傾きをミクロン単位でとらえることができるため、装置の微調整を通して製品品質の向上に貢献しています。

さらにプレスケールモバイルは、マニュアルなしでも直感的に使えるシンプルなUI設計を重要視しています。
その結果、現在では多岐にわたる製造業の開発現場から製造現場に至るまで幅広く活用いただき、2023年にはグッドデザイン賞も受賞しました。※2

※1 キャリブレーションシート A5サイズ 使用の場合
※2 評価者コメント抜粋:「製造業の現場にはさまざまな属人的な匠の技が存在している。(中略)本サービスは属人的な匠の技の継承や仕組み化をDXによって実現した好例と言える。」

圧力画像解析アプリ「プレスケールモバイル」のご紹介

データの集積、利活用を支援
さらなるサービス展開を!

圧力情報の定量化のみならず、富士フイルムは解析結果の集積や共有、分析を手軽に実現するクラウドシステム「FUJIFILM Pressure Analysis Cloud」を開発。比較分析などの高度なデータの利活用を支援しています。

例えば、ある箇所の圧力が徐々に下降している傾向が見られれば、設備の劣化や調整不良を早期に発見できる可能性があります。こうしたデータの集積と分析は、将来的に予知保全などの高度な品質管理にも活用できると期待されています。

またクラウドシステムを活用することで、全世界の製造拠点の検査データを一元化でき、リアルタイムでの拠点間のデータ共有を実現します。

圧力測定をデジタル化することにより、検査を属人性から解放し検査品質の向上をサポートする、プレスケールモバイル。そして、得られたデータの利活用を手軽に実現する、クラウドシステム。

富士フイルムは、これらのサービスを通じて、これからも世界中のモノづくりのDXをサポートしていきます。

FUJIFILM Pressure Analysis Cloud
「プレスケールモバイル」は世界三大デザイン賞にも選出

【取材協力/富士フイルム株式会社 アドバンストファンクショナルマテリアルズ事業部】

記事公開:2025年3月
情報は公開時点のものです