排水口が臭い!洗濯機やお風呂、キッチンのにおい対策・掃除

排水口はイヤなにおいやカビ、ぬめりが気になりやすい場所。洗濯機の排水口、キッチンの排水口、お風呂の排水口について、においの原因と掃除方法をまとめました。 また、排水口のにおい・ぬめり・カビを防ぐための日常の簡単なお手入れ方法も紹介します。

排水口のにおいの原因は?

急に気になり始めた排水口のイヤなにおい。その原因は大きく2つ考えられます。

1.菌の繁殖

排水口のにおいやぬめり、カビの主な原因となるのは菌です。カビやバクテリアなどの菌が、エサとなるタンパク質や脂肪を分解するときにイヤな臭いが発生します。また、カビなどの菌が繁殖して固まると、ヌルヌルしたぬめりになります。

菌が繁殖しやすい条件は、以下の3つがそろう環境。家庭内の排水口はまさに菌が好む場所といえます。

菌が繁殖しやすい条件

  • ・水分(湿度)
  • ・栄養分(皮脂やホコリ、石鹸カスなど)
  • ・適当な温度(カビは20~30℃)

※排水口にたまる菌の栄養分

  • ・洗濯機の排水口:糸クズ、髪の毛
  • ・キッチンの排水口:生ゴミ(調理クズ、食べ残し)
  • ・お風呂の排水口:髪の毛、石鹸カス、皮脂汚れ

2.封水の蒸発

まれに排水管から臭いが上がってくることがあります。通常、排水管には“排水トラップ”という装置があり、途中に“封水(ふうすい)”と呼ばれる水がたまっていて、下水道管からのにおいを防いでいます。ただ、旅行や帰省で長期間不在にすると、封水が蒸発して、排水口からにおいを感じることがあります。ただ、これは水をたっぷり流して換気をすれば解消します。

排水口の掃除方法【洗濯機・お風呂・キッチン】

排水口のニオイやぬめりは、軽度のうちにきれいにするほうがラク。カビやぬめりが気になったら、すぐに掃除をすることをおすすめします。

場所別の排水口の掃除方法を紹介します。

洗濯機の排水口が臭いときの掃除方法

洗濯機の排水ホースを抜き、排水口のパーツを上から順番に外して、それぞれ丁寧に洗います。排水口の中も、歯ブラシやスポンジなどでこすって汚れを落とすとよいでしょう。掃除後は正しくパーツを戻すようにします。

お風呂の排水口が臭いときの掃除方法

お風呂の排水口は、ふたやヘアキャッチャーなどを外し、浴室用中性洗剤を使ってスポンジや歯ブラシでこすり洗いをします。部品を取り除いた状態で、排水トラップ内もきれいにします。頑固な排水口のつまりやにおいが気になるときは、排水パイプ洗浄剤を洗浄します。

キッチンの排水口が臭いときの掃除方法

キッチンの排水口のふたやゴミ受け(水切りカゴ)、防臭器(お椀型のトラップ)を取り外し、台所用中性洗剤を使って、スポンジや歯ブラシできれいにします。油料理のあとはとくに汚れているので念入りに。油は排水管のつまりの原因にもなるので、そのまま流さないように注意。排水口のつまりやにおいが気になるときは、排水パイプ洗浄剤を使います。

頑固なカビや汚れなどがあり、上記のような掃除をしても、どうしても排水口のにおいがとれないときは業者に洗浄を依頼するのも一つの方法です。

排水口のにおいやぬめりを防止!毎日の簡単お手入れ術

掃除以外に、毎日簡単にできる排水口のにおい対策をご紹介します。

ゴミをためない

菌の栄養分となるゴミをためないことが、排水口のにおい対策の基本。ゴミがたまると、排水が悪くなり、排水管のつまりの原因にもなります。キッチンではゴミ受けの生ゴミはためずにすぐ捨てるようにし、お風呂や洗面台の排水口ではヘアキャッチャーの髪の毛やゴミをこまめに取り除くとよいでしょう。

換気をする/水気を拭き取る

排水口の臭いの原因となる菌の繁殖を抑えるには、湿度を高くしないのも一つの条件。とくに浴室は換気扇をしっかりまわして湿気をためないことが大切です。キッチンのシンクや浴室の床などは、掃除の最後にタオルなどでさっと水分を拭き取っておくのもおすすめです。

アルコール除菌スプレーで除菌

そもそも排水口のにおいやぬめりは菌の繁殖が原因なので、あらかじめアルコール除菌スプレーをかけておき、菌が繁殖しづらい環境を作っておくのも効果的です。とくに除菌効果が持続するアルコールスプレーなら、毎日シュッと一吹きするだけで効果が継続。排水口をにおいやぬめり、カビが発生しづらい環境にしてくれます。

洗濯機もお風呂もキッチンも毎日気持ちよく使いたい場所。日々の簡単なお手入れで、排水口のイヤなにおいが防げます。