大掃除とカビ対策について

そろそろ大掃除の季節ですね…。

正直、大掃除って毎年面倒ですよね(笑)。

掃除をするのかとげんなりしてるたかはしさん

そうですよね~、本当に面倒…。それじゃなくても年末って忙しいのに!
とくに私が一番厄介だと思っているのは、お風呂の大掃除。ゴムパッキンやタイルの目地はカビで真っ黒だし、鏡は全面白っぽくなってるし…。毎年がんばってその黒いカビをやっつけようと思うんですけど、結局ほとんど変わらなくて、もう見てみないふりです!隠すしかない!みたいな(笑)。

共感するはらさん、苦笑いのたかはしさん

わかるな~。お風呂の黒いカビ、イヤですよね。カビといえば、僕はエアコンも気になるんですよね。昨年エアコンを新調したら自動掃除機能が付いてたんですけど、本当に掃除しなくて大丈夫なのかなって。

あ、うちも8年くらい前に買ったエアコンに自動掃除機能が付いているんですけど、気になって昨年業者さんにクリーニングを頼んでみたら、すっごく汚かったですよ~。

ひえ~。

はらさんのお宅はお子さんも小さいから、とくにカビとかって気になりますよね~。

たしかにカビ掃除は厄介ですよね。でも、そもそもカビ菌って、どこにでもあるんですよ。目には見えませんが、今この部屋のなかにもカビの胞子が浮遊しています。だから湿度や温度や栄養条件が整えば、すぐに生えちゃうんですよ。
お風呂がカビやすいのは湿気が多いからですが、とくに今の季節は屋外と屋内の温度差が大きく、湯気が結露しやすい。これがものすごく悪くて、一気にカビを増やす原因になります。

湯気・結露・カビが手をつないでニンマリ

実は、自宅のフローリングが冬になると乾燥で縮むので、入浴後に浴室のドアを開けておいたんですよ。そうしたら浴室の隣の部屋の布製の棚が見事にカビました。それで湿気はカビの大敵だってことを改めて思い知りましたね…。あ、これ妻には話してませんけど(苦笑)。

話したほうがいいんじゃないですか(笑)。

それは、やっちゃいましたね。湿気のほかには適度な温度、それとホコリや汚れもカビの好物ですね。掃除をしていると「これはなんだ?」っていうゴミが結構あると思うんですけど、フケや皮脂汚れなど人間が出すゴミって意外に多くて、それがカビの栄養になっているんですよ。
とくに浴室は、石けんカスや皮脂汚れなど汚れの種類が多く、掃除の仕方もいろいろなんです。

そうなんですよ~。お風呂って狭い空間なのに、一筋縄じゃいかなくて、浴槽はコレ!タイルはコレ!ゴムパッキンはコレ!みたいに、いろんな洗剤を使って掃除の仕方を変えないといけないから面倒なんですよ~。
ホント、お風呂は夫に大掃除してもらいたいところナンバーワンです!

色々な洗剤にあたふたしているたかはしさん

あぁ、やってもらうといいんじゃないですかね(笑)。

一番の強敵は壁の継ぎ目などのゴムのところですよね!あの黒っぽいカビ、全然とれないんですよ!!どうしたらいいですか?

実は銀イオンはカビの増殖を抑える効果があるってご存じでした?掃除の方法として、まずはカビ取り剤や塩素系漂白剤でカビを落としてください。カビの落とし方はいろいろありますが、カビ取り剤や塩素系漂白剤を壁に密着させ、液だれを防ぐと効果が増します。カビを落としたら仕上げに除菌効果のあるスプレーやクロスで拭いて、カビ対策をするとよいですよ。
ただ、アルコールのみでの除菌だと、効果はアルコールが蒸発するまでの一時的なものなんです。最近の除菌用品のなかには、銀イオン(Ag+)の膜を作って除菌効果を持続させるものもありますので、そうしたアイテムを使えば、より長期間カビの発生を抑制できますよ。

あべさんがホワイトボードで説明

よく「カビは根が張るから表面だけ殺してもムダ」なんて聞きますけど…。

カビ菌は小さいので、タイルの目地の奥などにどんどん入ってしまうんですよね。だからカビ取り剤で表面のカビを殺しても、奥の生きているカビがいずれ出てきてしまうのは事実です。でも、表面に持続除菌効果のあるスプレーを吹きかけておけば、カビが表面に出てきても増殖を防げます。

ちゃんと除菌しておけば、ムダってことはないんですね。

はい、そうです。浴室内ならほかにシャンプー類を置く棚やシャンプー類のボトルなども同じ方法でカビ対策になりますよ。浴室周辺では、トイレの便器裏や洗面台など水がはねやすいところにもオススメです。

あぁ、トイレもいつも気になる場所です。必ずやろうっと。

それから年末の大掃除のときって、換気扇とかエアコンのフィルターとか、いろんなものを分解してホコリを取るじゃないですか。その最後の仕上げとして、持続除菌効果のあるスプレーやクロスで掃除をすると、カビ対策になってとてもいいですよ。ホコリはカビの栄養になるので、ホコリがたまる場所はカビが出やすい場所ともいえますから。

うちは家の中で犬を飼っているので、毛も落ちるし、ホコリが多いので、なおさらやったほうがよさそうですね。ニオイも気になりますし…。

持続除菌効果のあるスプレーやクロスで掃除をすると、ペットのニオイ対策にもなりますよ。生ゴミ用のゴミ箱も一度しっかり洗ってから除菌スプレーを吹きかけておくと、かなりニオイが抑えられます。

クロス拭きたかはしさんとスプレーはらさん

大掃除のとき、仕上げとして最後に持続効果のあるスプレーやクロスで掃除をしておくと、カビ対策になることがわかりました。

最後に1つ注意があって、アルコール入りの除菌スプレーは本革製品には使えません。使うと革から油が抜けてボソボソになってしまいます。

本革ってカビやすいですよね。そういえば昔、前年まで着ていた革のコートを一年ぶりにクローゼットから出したら、カビだらけになっていてびっくりしたことがあります!

それは大変でしたね。実は私も経験あります(笑)。なので私は、クローゼットはいつも開けっ放しです。見た目はイマイチですけど。

換気が大事ですもんね。でも、インフルエンザ対策では逆に「部屋の湿度をあげるといい」といいますが、カビ対策とは両立できないんですか?

いえ、そこは誤解してほしくないのですが、カビがとくに発生しやすくなるのは湿度80%以上くらいが目安。一方、インフルエンザウイルスは湿度40%以下になってくると元気になるといわれています。人間が爽やかに感じる50-60%くらいの適切な湿度を保っておけば問題ないですよ。

湿度メーター、爽やかに感じるのは50~60%くらいの湿度

そうなんですね、安心しました。とりあえず今年の大掃除は、「仕上げに除菌」を合言葉にがんばります♪

そうすれば来年の大掃除はぐっとラクになるかもしれないですね!

なんだか大掃除へのやる気がわいてきました!お二人も、お風呂の大掃除あたりを買って出ると、奥さんに喜ばれると思いますよ。

そうですね…。がんばります(笑)。