写真スタジオを上手にご利用いただくために

写真スタジオって、どんなところだろう?
プロのフォトグラファーに写真を撮ってもらいたいけど、写真スタジオなんて行ったことがないから…
特別な時だけしか、利用できないような気がして…
そんな声をよく耳にします。

ほんとうは、もっと気軽にカジュアルに、子供から大人まで誰もが楽しめる、スタジオポートレート。そこで、第一線で活躍されている写真スタジオの「生のメッセージ」をもとに、上手な活用法をまとめてみました。
スタジオ捜しから、出来上がりの写真をアルバムに納めるまで、あなたの「?」にきっとお答えできると思います。

ぜひ、すばらしいシーンをたくさん残してください。
写真スタジオは、人生を豊かにするお手伝いをしてくれるところです。

スタジオ捜し

いつまでも心に残る写真のために、写真スタジオをきちんと選びたい…

例えば記念写真(七五三・入学式・成人式 etc.)を撮影したいとき、
どのようにして写真スタジオを捜されますか?

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ほかのものと違って写真は、出来上がった製品を見たり味わったりして買い求める性質のものではありません。写真は、撮る人(フォトグラファー)と撮られる人(あなたやご家族)の共同作業。双方の『相性』が、いちばんのキーポイントです。
ぜひ、スタジオへ足を運び、あなたを引き立ててくれそうな雰囲気か、あなたの良さを引き出してくれそうなフォトグラファーやスタッフか、ご自分の目と気持ちで確かめてください。

料金も、あなたの欲しい写真によって撮影内容やサイズ・台紙の種類・撮影時間・料金などが決定します。
スタジオに入っていきなり「1ポーズおいくらですか?」ではなく、サンプル写真などを参考に、どんな写真を望んでいるのかを伝えてください。その上で、納得のゆく料金かどうかを確認してください。

最近、たくさんのスタジオが、お客さまのご要望にお応えできるように、さまざまなメニューを考え始めました。あなたが気持ち良く撮影に望めるように、お友達やお知り合いから、また自分の目でできるだけ多くの情報を集めて(ほんの少しの努力は必要ですが…)、あなた自身に合ったスタジオを捜し出してください。

予約

予約の電話を入れたけれど、どんなことを言えばいいのかしら?

撮影者も、あなたの考えていることをたくさん知りたいのです。
撮影の内容は、できるだけ解りやすく、細かく伝えてください。

誰が被写体で どんな写真を
どんな感じに いつ撮影して
いつまでに必要か 料金はどれくらいか
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おじいちゃんの60歳のお祝いに、ファミリーで撮影したいのです。 家族は私たち夫婦と5歳の男の子、3歳の女の子、母方のおじいちゃんの5人です。 フォーマルな洋服は着ようと思いますが、あまり堅い感じではなく、楽しい雰囲気にしていただけますか? 撮影は、6月1日の午後でお願いします。 6月19日におじいちゃんに渡したいのですが、出来上がりますか?
そして、料金はおくらぐらいですか?

結婚式前にブライダルの写真を撮っていただきたいのですが。 当日では撮れない、心の通った撮影をお願いしたいと思っています。結婚式は9月15日ですが、打ち合わせと撮影は何日ごろが良いでしょうか? ドレスも貸していただきたいし、ヘアーメイクもお願いしたいので、どのように手配すれば良いか、また料金についても教えていただけますか?

セレクト

どんな写真が撮れているかしら?素敵な表情になっているかしら?

出来上がった写真はあなたのもの。
できるだけ自分自身でセレクトできればいいですね。

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スタジオによっては、撮影した全カットの中からご自分で選べる、セレクトシステムを採用しているところがあります。
自分自身の表情にも好き嫌いがあるもの。また、ベビーやお子さんには、ご両親にしかわからない微妙な表情があります。
プロのアドバイスを受けながら(客観的な判断が、新しい魅力の発見につながることもありますから)、納得のゆく、気に入った写真を選んでください。
生まれて間もないベビーの場合(お宮詣りなど)、どの表情が良いのかわかりにくいことがありますね。また、大勢で撮影した時など、どれをセレクトすれば良いのか迷ってしまう場合は、プロにまかせた方が失敗が少ないでしょう。
ただし、欲ばってたくさん選んでしまって、予算をはるかに超えてしまわないように気をつけて…。1回の撮影で無駄遣いをせず、時期を変えていろんなシーンを撮ってもらう方が楽しいですね。

とっておきの利用法をこっそり…

プロのモデルは、セレクトするテスト写真を見て、自分の長所を生かし、欠点をカバーするヒントを見つけていきます。モデルでなくても、自分自身を客観的に見ることで、今以上に磨きをかけることができますね。イヤな表情にも目をそらさないで!

出来上がり

いよいよ出来上がり。
あとはもらいに行くだけでいいのかしら?

感想や今後の希望を伝えましょう。
次回の撮影をもっと楽しいものにするために…

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スタジオから連絡をもらったら、人に頼まないでできるだけ自分で取りに行きましょう。また、郵送の場合にも、写真が届いた報告を兼ねて、会話を持つようにしましょう。あなたと撮影者の共同作業によって、やっと出来上がった写真です。感想や今後の希望を、あなたの言葉で直接伝えるようにしてください。
もし、これからもそこでの撮影を続けていく予定ならなおさら、「ありがとう」だけでなく、「今度はああしたい、こうしたい」と言うことで、あなたと撮影者のコミュニケーションはますます深くなってゆき、よりあなたらしい撮影が可能になるでしょう。
ぜひ、知っておいてください。あなたの表情や声から、次の写真がもっと素敵になることを。共同作業の最後の仕上げです。

主な撮影メニュー

撮影の内容に、これといった規則はありません。
ここでは、一般的に撮影されるメニューをご紹介していますが、これ以外にも、あなたや、あなたのご家族らしいワンショットを考えてみてくださいね。

ベビー

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  • お宮詣り・百日祝
  • 成長過程
    (おすわりや立っちができた時など)
  • 初めての体験(初節句・お食初めなど)

子供

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  • バースデー
  • 七五三
  • 入園・卒業、入学・卒業

ティーンエイジャー

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  • バースデー
  • 入学・卒業
  • 十三詣り
  • 進学・就職などの証明写真
  • 友達と一緒に・交換写真
  • アウトドアやゆかたなど素顔の気分で
  • 発表会やパーティーの装いで
  • 10代最後のヌード
  • オーディション
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20歳~社会人

  • 成人の記念
    (振袖・洋服・アウトドア)
  • 証明写真
    (就職・パスポート・運転免許証)
  • オーディション
  • レジャー(プライベート写真集)
  • プレゼント
    (贈ったりいただいたり)
  • お見合い
  • カップル
  • ブライダル
  • 結婚記念日
  • 出産までの過程(出産前~ベビーと一緒に)
  • 父の日・母の日・敬老の日。還暦・喜寿・米寿など
  • 印刷物用顔写真
  • 遺影
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ファミリー

  • ニューファミリー
  • 数世代が集まって
    (親戚や兄弟、いとこたちと)

受け取った写真の楽しみ方

写真を撮ったのはいいけれど、アルバムの中に入れっぱなしになりそうで…

出来上がったスタジオ写真の楽しみ方は、もちろん人それぞれです。そこに止まっている大切な時間…。大事な宝物として、ずっとアルバムにしまっておくのも素敵なことですが、もう少しアクティブに活用するのも最近のスタイル。
一枚の写真から楽しく素敵な人生を広げたいですね。

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飾ろう

欧米ではよく見られる、お部屋に家族の写真を飾る習慣。やってみると、意外とお部屋が華やぐものです。また、お客さまがいらしたときに「これは誕生日を記念した撮影で…」「友達が集まった記念の一枚で…」などと会話がはずむきっかけにもなります。家具を選ぶような感覚でフォトフレームをあれこれ選ぶ楽しさもあります。

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持ち歩こう

大切な人の写真、恋人の写真や子供の写真を持ち歩くことは、照れくさいことではありません。心の通った関係なら、いつでもそばにいて欲しいものです。また、人との会話の中で家族のことに話題が及んだときにも、写真を見せれば一目瞭然。コミュニケーションをより円滑に、ちょっと上質に演出してくれるのもスタジオ写真ならではです。

プレゼントしよう

写真スタジオで撮影した写真は、世界にたった一つしかない貴重なプレゼントにもなります。ご両親や、おじいちゃん、おばあちゃん、またお世話になった方へのプレゼントとしてもきっと喜ばれます。撮影した写真で、年賀状や暑中見舞いのポストカードをオーダーできる写真スタジオもありますので、気軽に聞いてみましょう。

ホームフォトグラファーを
持ちましょう

スタジオ写真は、フォトグラファーとの共同作業であり、そしてファミリーの歴史を刻んでいくものです。ぜひ、相性の良さそうなスタジオを見つけて、ホームフォトグラファーを持ってください。
毎年、家族写真を撮り続けていらっしゃる方は、成長していくお子様の姿、歳を重ねながら幸せに包まれていくファミリーの『移り変わり』をアルバムに収め、人生を楽しんでいらっしゃいます。和気あいあいと撮影して、撮影そのものの時間を毎年楽しみながら、ぜひ、家族の歴史を残していきましょう。
過ぎ去ってしまう「今」は、どんなに上手なフォトグラファーでも、後からでは決して残すことができないのですから。

このコンテンツは、「フォトアトリエ 辻」様(大阪市)の監修により制作しました。