“つけ上がる”のは褒め方、叱り方を間違えているから
人は、誰でも褒められれば喜び、叱られれば悲しむもの。一昔前の「仕事はしっかり結果を出して当然」という風潮のなかで働いてきた世代は、成果を上げてもまず褒められることはなく、失敗すれば厳しく叱責されたものでした。しかし、キャリア形成の流れが変わってきた昨今では、パワハラや離職率の上昇が会社内で問題になることも多く、これまでの感覚はなかなか通用しません。特に最近の若者は承認欲求が強いとも指摘されており、「褒める」という行為の必要性はなおさら高まっているといえるでしょう。一方、部下や後輩に改善すべき点があると判断した場合は叱らなければいけないときもありますが、その場合にはいくつか注意すべき点があります。
「つけ上がると困るから、部下や後輩を褒めない」という人もいるかもしれません。しかし、褒めるべき点をきちんと褒め、叱るべきときに適切な叱り方ができていれば、つけ上がるようなことはないはず。もし褒めることで部下や後輩の仕事の質が落ちたり、業務態度が悪化したりすることがあれば、それは上司や先輩の褒め方や叱り方に問題があるのです。そこで今回は、コーチングの手法を生かした部下や後輩の上手な褒め方と叱り方を紹介します。