「人を動かす」資料を、いかに「早く」作れるかが勝負!
前回、「一人歩きする資料」とはどのようなものかについてご紹介しました。今回はより具体的に、「“人を動かす”ための、一人歩きする資料」のポイントを解説していきましょう。
一部復習にもなりますが、1万枚以上の資料を作ってきたコンサルタントとしての私の経験から、資料作成に重要な要素は、次の3つに要約されていると思います。
- 人を動かすこと
- 一人歩きすること
- 早く作ること
1、2については、前回も紹介しました。社会人が資料を作るうえで目指すべきなのは、自分の代わりに伝えたいことを伝え、より多くの人に自分の提案を現実化するために動く「一人歩きする資料」です。
さらに、ビジネスではこうした資料を「早く作る」ことが重要です。この「早さ」の本質的なメリットについては後ほど詳しく説明します。
実際に資料を早く作成するために必要なのが「仕事の進め方の合理化」です。成果物イメージを最初に明確にする「ゴール志向」、仮説をベースに進める「仮説思考」などのスキルを駆使することで、仕事を合理的に、早く進めることができるようになります。
もう1つ大切なのが「操作の合理化」です。これはショートカットキーの利用や各種ツールの設定最適化、マウスを極力使わない、といったことの積み重ねが重要です。1作業につき、ショートカットやツール設定最適化の有無で生じる時間の差はたった10秒でも、それが積み重なれば1日30分〜1時間近いロスになっていきます。自分が仕事で使うショートカットなどの知識を常にインプットし、実践しながら身に付けていくのがよいでしょう。