情報収集といわれても、どうすればいいのか分からないという方も多いかもしれません。そこで情報収集を効率的に行うために、
                    (1)情報収集の方法を決める 
                    (2)情報収集の時間を決める 
                    (3)情報収集を実行する
                    という3つのステップを踏まえて解説していきましょう。
                    ステップ(1)情報収集の方法を決める 
                    効率的に情報を集める上で避けたいのは、情報をただやみくもに探し始めること。インターネットや文献、専門家へのインタビューなどさまざまな方法から、自分が求めている情報を探し出すための最適なものを選ぶことが大切です。おすすめなのは、次の3つです。
                    1.社内の人に聞く 
                    情報収集の方法として、まず実行すべきなのが「社内の人に聞く」ことです。探そうとしている情報をすでに知っている人や、詳しい人が社内にいないか確認してみましょう。かつて同じ情報を調べたことがある人がいれば、情報を提供してくれるかもしれませんし、どのような書籍やWebサイトを見ればよいか把握しているでしょう。同じ部署の先輩など身近な人に聞いてみたら、意外とすぐに、情報を得られたという経験をした人も少なくないはずです。
                    2.社外から情報収集する 
                    「社内の人に聞く」を実行した後、さらに情報が必要な場合は、本格的に情報収集をスタートさせます。社外からの情報収集では、主に競合企業や市場情報を集めるために、次のような方法で行います。
                    
                        社外から情報収集する方法 
                         
                     
                    社外から情報を探すときの最もポピュラーな方法が、インターネット検索です。使い勝手のよい有料サービスもありますが、通常のインターネット検索でも、工夫次第で質の高い情報を得ることができます。
                    例えば、Googleなどの検索エンジンを使ったとしましょう。検索キーワードによっては、ブログの記事やSNSのニュースなど、それほど信頼性の高くない情報が上位に表示されるという経験をした人も多いのではないでしょうか。
                    そこでおすすめしたいのが、PDFやエクセルなどのファイル形式を指定して検索する方法です。やり方は簡単で、検索キーワードに「filetype:」というコマンドを加えるだけで、特定のファイル形式のみ検索できます。
                    filetypeコマンドの使用例  
                    ・コマンド:「filetype:」 
                    ・使い方 :「filetype:ファイルの拡張子 検索キーワード」 
                    ・検索例 :「filetype:pdf 電子書籍市場規模」 
                    → この結果、電子書籍市場規模に関するPDFファイルのみ表示されます。
                    ファイル形式を指定できる検索コマンドの例  
                    ・PDFファイルの検索:「filetype:pdf」 
                    ・エクセルファイルの検索:「filetype:xlsx」 
                    ・パワーポイントファイルの検索:「filetype:pptx」
                    さまざまなファイル形式がありますが、比較的質の高い情報を得られるのがPDFファイルです。PDFは専門家によるレポートや報告書が多く、信頼性の高い情報が多い傾向にあります。
                    また、インターネットで収集した情報は、表計算ソフトで整理しておくと、あとから引用元を確認できるほか、将来、同様のリサーチを行うときに参考にできて便利です。
                    
                        インターネットで収集した情報を一覧表に整理した例 
                         
                     
                    3.自社で得られる情報を活用する 
                    必要に応じて、自社の財務データや商品・サービス情報、顧客情報などの資料を関係部署から入手しましょう。また、社内で関係者にヒアリングしたり、社員にアンケート調査を行ったりして情報を得る場合もあります。