失敗を繰り返すことで自分に合った「やり方」が見えてくる
「行動してみたら、うまくいかなかった」ということは、よくあるものです。自分の行動にあまり自信のない人は、これを「失敗」と捉えるのではないでしょうか。
たとえば、営業力を身に付けるため「毎日10件以上のお客さまを訪問する」というノルマを自らに課し、実際にやってみたところ、とても数をこなし切れないだけでなく、訪問する先々で冷たくあしらわれ、やる気を失ってしまったビジネスパーソンがいたとします。
このケースを「失敗」と考えるか、それとも「たまたま、やり方が悪かったんだ」と前向きに捉えるか。その違いによって、伸びる人と、そうでない人の差が出てくるものです。
「どんなやり方をすれば成果が上がるのか?」というのは、人それぞれです。
たくさんのお客さまを回るなど、なるべく数をこなしたほうが、成果が上がる人もいるでしょうし、1件1件のお客さまをじっくり研究し、訪問先ごとに攻め方を変えながら丁寧に営業したほうが、営業成績がよくなるという人もいます。
Aさんなら成果が上げられる「やり方」を、Bさんがそのまま真似しても通用するとは限りません。
つまり、「失敗」とは、「自分に合わないやり方」に気づくことだといえます。
たった一度つまずいただけで、「どんなに頑張ってもゴールにたどり着けない」と絶望的になってしまう人もいるようですが、たまたま「やり方」を間違えてしまっただけで、違うアプローチをすれば、次は成功できるかもしれません。
失敗するのは行動している証拠です。失敗を恐れず、いろいろな「やり方」を試して、その中から自分に合った、成果の上げやすい「やり方」を見つけ出してみましょう。