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何歳になっても成長できる!
行動技術による自分の「伸ばし方」

vol.7

失敗を引きずらず、「何度でもやり直せる」と
気持ちを切り替える。

失敗を繰り返すことで自分に合った「やり方」が見えてくる

「行動してみたら、うまくいかなかった」ということは、よくあるものです。自分の行動にあまり自信のない人は、これを「失敗」と捉えるのではないでしょうか。

たとえば、営業力を身に付けるため「毎日10件以上のお客さまを訪問する」というノルマを自らに課し、実際にやってみたところ、とても数をこなし切れないだけでなく、訪問する先々で冷たくあしらわれ、やる気を失ってしまったビジネスパーソンがいたとします。

このケースを「失敗」と考えるか、それとも「たまたま、やり方が悪かったんだ」と前向きに捉えるか。その違いによって、伸びる人と、そうでない人の差が出てくるものです。

「どんなやり方をすれば成果が上がるのか?」というのは、人それぞれです。

たくさんのお客さまを回るなど、なるべく数をこなしたほうが、成果が上がる人もいるでしょうし、1件1件のお客さまをじっくり研究し、訪問先ごとに攻め方を変えながら丁寧に営業したほうが、営業成績がよくなるという人もいます。

Aさんなら成果が上げられる「やり方」を、Bさんがそのまま真似しても通用するとは限りません。

つまり、「失敗」とは、「自分に合わないやり方」に気づくことだといえます。

たった一度つまずいただけで、「どんなに頑張ってもゴールにたどり着けない」と絶望的になってしまう人もいるようですが、たまたま「やり方」を間違えてしまっただけで、違うアプローチをすれば、次は成功できるかもしれません。

失敗するのは行動している証拠です。失敗を恐れず、いろいろな「やり方」を試して、その中から自分に合った、成果の上げやすい「やり方」を見つけ出してみましょう。

「やり方」は1つではない! 自分にとって最適な「やり方」を見つける方法とは!?

1カ月やってダメだったら次の「やり方」を試してみる

この連載の第1回でも説明したように、何をやってもなかなか上達しない理由は、突き詰めれば「やり方がわからない」か、「続けられない」かのどちらかです。

「自分にとっての正しいやり方」を見つけられていないから、成果が上がらないのです。

では、「自分にとっての正しいやり方」は、どうやって見つければいいのでしょうか。

大切なのは、「これが自分にいちばん合っているだろう」といった思い込みを排除して、まずはいろいろな「やり方」を試してみることです。

営業成績を上げたいのであれば、まずはトップセールスマンが書いたハウツー本などを読んで、そこに書かれている内容を実践してみましょう。

「自分には向いていない」と思うような「やり方」が書かれていたとしても、いざ実践してみると、意外に大きな効果が得られたりするものです。

別のハウツー本に書かれている内容を試してみたら、もっと大きな効果が上がるかもしれませんし、逆に下がってしまうかもしれません。とにかく、いろいろな「やり方」を試してみて、その中から、最も成果が上がるものを選ぶのです。

ここで大切なのは、1つの「やり方」は、ひとまず1カ月試してみること。何事も1カ月は試してみないと、本当に成果が上がっているのかどうかは数値として測定できません。「やってみたけど、営業成績が上がらない」というのであれば、次のハウツー本や「やり方」を試してみましょう。

失敗した自分を責めず「次にどうすればいいのか?」を考える

ここまで読んだ方には、「失敗は必ずしも悪いことではない」と思ってもらえたのではないでしょうか。

失敗の責任を「自分の能力が足りないから」とか「頑張りが足りなかったから」などといったように自分に向ける人もいますが、そうした後ろ向きな気持ちになってはいけません。

なぜならそうした気持ちは、「自分にとっての正しいやり方」を見つけるための考察の妨げになるからです。失敗した自分を責めるのではなく、「やり方」を振り返って、「なぜ失敗したのか?」「どこが悪かったのか?」と原因を客観的に分析するように心掛けましょう。

失敗は、そうした「振り返りの時間」を与えてくれる貴重な機会だと捉えるのです。

“伸ばし方”のポイント

失敗は「やり方」が正しかったかどうかを
教えてくれる貴重な機会
自分を責めず、客観的に原因を分析する

PROFILE

石田 淳いしだ・じゅん
株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者。社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事。アメリカの行動分析学会ABAI会員。日本行動分析学会会員。日本ペンクラブ会員。日経BP主催『課長塾』講師。米国のビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジし、「行動科学マネジメント」として確立。執筆活動や講演・セミナーを精力的に行う。

記事公開:2020年3月