1年で150時間も? 想定よりかかっている探し物の時間
ふだん仕事している机の周囲を見てください。どこに何があるか、すぐにわかる環境でしょうか? 実はデスク周りの環境も、時間の有効活用に影響を及ぼす一要因。例えば、必要な資料が見つからず仕事を中断して数分探すような経験があれば、少なからずムダな時間を費やしてしまっているのです。
プロジェクト管理のコンサルタント、リズ・ダベンポート氏は、著書『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』の中で、人は「探し物をするために年間150時間を費やしている」ことを指摘しました。探し物をしている間は実質的に作業時間が奪われるだけでなく、気が散る要因にもなりかねません。せっかく仕事が捗っていても「あの資料はどこだろう?」と探すことで作業が中断され、集中力が途切れてしまいます。
年間150時間というと、1年のうち約1週間。忙しいビジネスパーソンにとっては貴重な時間に違いありません。休みを取ることも、もっと企画案を練ることもできたかもしれません。「あと1時間あれば、もっと挑戦できたのに……」と思うことが多い人なら、150回分挑戦できたといえるでしょう。着目すべきは“片付いてさえいれば得られた時間”です。今回は、ムダな時間のカットにつながるポイントをお伝えします。