「人間の記憶の構造」を利用して理解をスピードアップ
すっかり寒さもゆるみ、新年度がやってきました。事業プランの見直しや新規事業の立ち上げなどを進めている企業も多いでしょう。また、自身のキャリアアップのために新たなチャレンジをしたいと考えている方も少なくないかもしれません。第一線に立ち続けるビジネスパーソンにとっては、新たな目標を明確に設定し、よりよいスタートを切れるかどうかが、今後の成功のカギとなります。
こうしたタイミングで役立ててほしいのが、自らの頭の中にあるさまざまな情報を視覚化するための思考ツール「マインドマップ」です。1960年代に英国の教育者、トニー・ブザン氏が提唱したもので、2000年代後半から日本でも取り入れられるようになりました。
これは具体的には、1枚の紙に絵を描くようなイメージで、メインテーマ(解決すべき課題や新規プロジェクトなど)を中央に据え、そこから放射状にキーワードやイメージをつなげていき、発想を発展させていく方法です。
複雑な構造をもつ情報が端的に表現できるマインドマップの形は「人間の記憶の構造」に似ているといわれており、そのため、より早く理解が進む効果があるとされています。
マインドマップには、次の特色があります。
- 中心から放射状に、段階的に項目を書いていくため、発想を発展させやすい。
- 「新商品の企画」「ブレストのアイデアメモ」「経営課題の抽出」「自分のTo Doリスト」「個人的な思考の整理」「読書後のメモ」など応用範囲が広い。
- 全体をひと目で俯瞰しやすく、項目ごとの関連性を把握しやすい。
- イラストや写真などを添えて構成できるため、感覚的に理解でき、記憶に残りやすい。