プレッシャーにさらされている上司の気持ちを考えてみる
前回に続いて、怒りの言葉をぶつけそうになったときの「言い換え」のテクニックを紹介します。今回は、上司に対する言葉の言い換え方です。
ここ数年、職場での「パワーハラスメント」(パワハラ)が社会問題となっています。
パワハラとまではいかなくても、つい感情に任せて部下を怒鳴ったり、嫌みを言ったりする上司は、職場の中に1人や2人はいるものです。
理不尽に怒鳴られたときに、カッとなって上司に反発してしまいたくなる気持ちはよくわかります。しかし、言い争った上司とは、会社勤めを続ける限り、ずっと顔を突き合わせなければなりません。そう考えると、どんなに嫌なことを言われたとしても、まずは6秒間、理性が働くのを待つのが賢明だといえるでしょう。
上司の中には、自分の思いを言葉で表現するのが苦手で、悪気はないのに、つい理不尽な言葉で部下を責めてしまうような人もいます。
また、多くの上司は、任されている部署の管理や予算の達成など、常に重いプレッシャーにさらされています。しかも、膨大なタスクを限られた時間で処理しなければならず、心の余裕をなくしてしまいがちです。
そうした心理的負担や余裕のなさに対する想像力を働かせて、相手(上司)を思いやる気持ちになることも、怒りを抑えるポイントだといえそうです。