2021 富士フイルム営業写真コンテスト 第57回入賞者発表 2021 富士フイルム営業写真コンテスト 第57回入賞者発表

2021富士フイルム営業写真コンテストに多数ご応募いただきまして、ありがとうございました。
富士フイルム営業写真コンテストは、1960年(昭和35年)以来、本年で57回目を迎え、全国2,309名の営業写真家の方々から、8,701点の作品が寄せられました。
厳正なる審査の結果、入賞作品が決定いたしました。

「2021富士フイルム営業写真コンテスト」
入賞者の皆さまへ

富士フイルム株式会社 代表取締役社長・CEO 後藤 禎一

この度は「2021富士フイルム営業写真コンテスト」入賞、誠におめでとうございます。
写真館・フォトグラファーの皆さま方の日ごろのたゆまぬ努力と、技術・感性の向上意欲の成果が表れたものと心から敬意を表します。

「富士フイルム営業写真コンテスト」は、写真館で撮る写真の価値を高め、お客さまに喜んでいただける営業写真をつくるための技術研鑽の場として
昭和35年からスタートし今年で57回目を迎えました。昨年はコロナの影響で当コンテストは中止、そして今年もコロナ影響が続く中で応募作品が集まるか心配しておりましたが、おかげ様で全国の写真館・フォトグラファーの皆さまから8,700点を超えるご応募をいただきました。

近年は、若手フォトグラファーの皆さまからの応募も増え、従来にない新しい写真表現を取り入れた作品も多く、お客さまに喜んでいただける営業写真を創り出していこうとする意欲を感じています。まさに写真館・フォトグラファーの皆さまが、日ごろのお仕事の中でお客さまと真摯に向き合い、プロならではの卓越した技術と感性を発揮して撮影に取り組まれている賜物でしょう。

富士フイルムは1934年の創業以来、「写真文化」の普及・発展に取り組んでまいりました。写真はいつの時代においても大切な思い出や記録として人生に不可欠なものであり、見る人を幸せな気持ちにさせ、感動を呼び起こすことができるものです。
富士フイルムは、この素晴らしい写真文化を守り、また新しい写真の楽しみ方を提供し続けるために、これからも写真の価値を追求し、写真文化のさらなる発展に寄与してまいります。

皆さまにおかれましては、今後も「写真として残す価値」を営業写真という業態から支え、創り出していただきたくお願い申し上げます。

最後になりますが、この度上位入賞を果たされました皆さまが、これからも素晴らしい写真を撮影されることで、より多くのお客さまに感動と喜びを与え、そしていつまでも人々に親しまれる写真を撮り続けていかれることを、期待申し上げましてお祝いの言葉と代えさせていただきます。

この度はおめでとうございました。

富士フイルム株式会社 代表取締役社長・CEO
後藤 禎一

求められるのは「重厚さ」
だけでなく、
高いクオリティー

日本写真文化協会
田中秀幸会長・小林かずとも副会長・武藤芳行副会長

重厚な作品でないと上位入賞できないのでは?審査の基準を重厚な作品に置いているのではありません。「お客さまが感動・満足、そして喜んでいただける質の高い営業写真」に重点をおいて審査しております。それを証明すべく、日本写真文化協会の会長・副会長に上位入賞作品を見ていただき感想をお伺いしました。

受賞者のよろこびの声

「今日は明日の思い出」

阿部 学 あべ写真館(岡山)

「今日は明日の思い出」

「いつも散歩している大好きな農道。今日はみんなで制服を着て歩くよ。」
園児たちが楽しみにしていた卒業写真撮影の日は、あいにくの雨降りでした。12名の園児たちはホールの中で、走ったり、大好きなポーズで写真を撮ってもらったりして喜んでいました。だけど、「本当は外に出て写真が撮りたいな・・・。」、そんな園児たちの思いが通じたのか朝から降り続いていた雨は次第に上がっていきました。散歩道を友達と手をつないで走る園児たちの笑顔はとっても素敵でした。もうすぐ卒業を迎えていた園児たち。2つの小学校にそれぞれ就学するので、友達とのお別れが近付いていました。園児たちの表情には、小学校に行く喜びと友達と離れ離れになる寂しい気持ちが表れていたように感じます。
違う小学校に行っても、ぼくたち、わたしたちはいつまでも友達だよ。
『今日は明日の思い出』 みんなで今日を楽しもう。

選評

幼稚園の集合写真ですが、作者の高い感性により、自然な中にも一人ひとりの元気さ、生命力が感じられる秀逸の作品に仕上げられています。この写真では特に画面構成が素晴らしく、子供たちを中心に、前のススキ、後ろの家並み、雲、山、空の構成が、少し高めのカメラアングルで最適に描写されています。ススキで流れ「動」を感じさせ、背景は「静」、そして中央で叫んでいる子供たちは力強いエネルギーを発していることで、メリハリの効いたバランスの良さも際立っています。このふるさとを熟知し、子供たちと強い結び付もある地元のカメラマンならではの作品といえます。演出を感じさせない表現力に作者の技量の高さを感じます。

「母と娘」

島瀬 航 シマセ写真館(富山)

「母と娘」

受賞のご連絡をいただいた時はとても驚き、私たちも嬉しい気持ちになりました。この写真は昨年の四月、長男の小学校入学記念の際に撮影していただいた一枚です。島瀬さんから「せっかくなので親子写真も撮ってみませんか」と勧めていただき、当時小学校五年生になる娘も久々に主役気分になって喜んでいたことを覚えています。今は娘も成長し、親子の関係性は少しずつ変わってきているように感じていますが、写真を見るたびに娘と過ごした思い出や、娘とのこんな素敵な時間があったんだなと穏やかな気持ちになります。あらためて感じたのは何気ない日常を大切に記憶してくれるのは写真なんだと思いました。

選評

親子の愛情を表現した写真ですが、シンプルな構成の中でも木の温もりを感じさせるバックと、二人のコスチュームによるカラーハーモニー、そして柔らかいライティングで、物語を感じさせるような雰囲気を出しています。正面を向いたお嬢さんの清々しい笑顔もさることながら、この写真では特にお母さんの表情がポイントで、我が子を思う愛情の深さが感じられます。お母さんの傾きも絶妙で、優しさを助長し、さらに、ブレた櫛も動きを感じさせるなど、さりげない部分でプロの確かな技術が盛り込まれています。形だけではなく、この親子の大切な「時」を記録しているところにこの作品の大きな魅力を感じます。

「モデル気分で」

佐直和春 (有)佐直写真館(山形)

「モデル気分で」

最初は緊張して強張っていたようでしたが、カメラマン、スタッフさんのおかげで、徐々に娘もリラックスすることができ、とても楽しく撮影していただいておりました。出来上がった写真はどれも自然な表情で素敵な写真ばかりでした。成長の記録として、毎年撮影をお願いしておりますが、今回は最高の記念の一枚になりました!(母)
写真を見たらすごく綺麗だったので、びっくりしました。とても嬉しかったです。ありがとうございました。(娘)

選評

通常、こうした子供の写真では、左右で動きを作るところですが、この写真では上下で動きを表現し、少し俯瞰で撮影しながら帽子をカットするという大胆なフレーミングで自然に顔に視線が行くようにしている斬新な写真です。このお子さんの優しい微笑みに相応しい柔らかいライティング、顔を少し傾けることで可愛さを強調、絞りを開けて顔にフォーカスし、下に向かってボカしていること、肌の質感を表現するために黒バックにしていること、どれをとってもプロならではの技術が発揮されています。小物一切なしで、ライティング、フレーミング、ポージングでストレートに女の子らしさが表現されています。

  • 金賞

    「今日は明日の思い出」

    阿部 学 あべ写真館(岡山)

    PDF(898KB)

  • 銀賞

    「母と娘」

    島瀬 航 シマセ写真館(富山)
    ほか

    PDF(1.7MB)

  • 銅賞

    「モデル気分で」

    佐直和春 
    (有)佐直写真館
    (山形) ほか

    PDF(3.0MB)

  • 審査員特別賞

    「海辺の少年」

    福原佐登士 
    海辺の小さな庭
    の写真館 FotofiL(兵庫)

    PDF(901KB)

  • 優秀賞

    「屯文庫にて
    (私設絵本図書館)」

    佐藤公哉  (有)佐藤写真館
    (北海道) ほか

    PDF(1.8MB)

テーマ賞

「2021富士フイルム営業写真コンテスト」
作品集販売について
好評につき受付を再開しました

作品集の購入方法

  • 1. お申込み方法

    営業写真コンテスト作品集申込サイトよりお申込みください。後日、代金支払いの書類をお送りいたします。

    営業写真コンテスト作品集申込サイト

  • 2. 受付期間

    2021年10月15日(金)受付開始
    ※数に限りがございます。無くなり次第終了とさせていただきます。

  • 3. 販売価格

    1冊につき1,000円(税込・送料込)いただきます。
    発行は11月頃を予定しています。

入賞作品発表展

好評のうちに終了させていただきました。

東京展

  • 日時

    2021年 10月15日(金)~10月21日(木)

    開館時間 10:00 ~ 19:00 (最終日は16:00まで)

  • 会場

    富士フイルムフォトサロン 東京

    〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3(東京ミッドタウン) フジフイルム スクエア 1F
    TEL 03-6271-3351 (電話受付時間 10:00~18:00)

    入館無料

    ウェブサイト > フジフイルム スクエア

大阪展

  • 日時

    2021年 11月26日(金)~12月2日(木)

    開館時間 10:00 ~ 19:00 (最終日は14:00まで)

  • 会場

    富士フイルムフォトサロン 大阪

    〒541-0053 大阪市中央区本町2-5-7 メットライフ本町スクエア (旧 大阪丸紅ビル) 1F
    TEL 06-6205-8000 (電話受付時間 平日10:00~18:00)

    入館無料

    ウェブサイト > 富士フイルムフォトサロン 大阪

札幌展

  • 日時

    2022年 1月14日(金)~1月19日(水)

    開館時間 10:00 ~ 18:00 

  • 会場

    富士フイルムフォトサロン 札幌

    〒060-0042 札幌市中央区大通西6-1 富士フイルム札幌ビル 1F
    TEL 011-241-7170 (電話受付時間 平日10:00~18:00)

    入館無料

    ウェブサイト > 富士フイルムフォトサロン 札幌

名古屋展

  • 日時

    2022年 1月28日(金)~2月3日(木)

    開館時間 10:00 ~ 18:00 (最終日は14:00まで)

  • 会場

    富士フイルムフォトサロン 名古屋

    〒460-0008 名古屋市中区栄1-12-17 富士フイルム名古屋ビル 1F
    TEL 052-204-0830 (電話受付時間 平日10:00~18:00)

    入館無料

    ウェブサイト > 富士フイルムフォトサロン 名古屋



※ 祝花は固くお断り申し上げます。
※ 写真展・イベントはやむを得ず中止・変更させていただく場合がございます。ウェブサイト・電話でご確認ください。