1. クラウド型ファイル管理・共有ならIMAGE WORKS
  2. お役立ち資料
  3. 膨大な画像データをどう管理する?企業向けクラウド活用ガイド

膨大な画像データをどう管理する?
企業向けクラウド活用ガイド

膨大な画像データをどう管理する?企業向けクラウド活用ガイド

「必要な商品画像がどこにあるか分からない」「同じ画像が複数の場所に保存されていて、どれが最新版なのか判断できない」──日々の業務でそんな困りごとはありませんか? デジタル時代の今、どの組織でも容量の大きな画像データが増え続けており、特に広報・宣伝・販促・営業部門などでは適切な管理体制がないと業務効率の低下につながります。本記事では、画像データ管理の課題とクラウドを活用した効率的な管理方法を考えてみます。

目次

  1. なぜ今、企業に画像データ管理が求められるのか?
  2. 画像データ管理における企業のよくある課題
  3. クラウド活用が画像データ管理の最適解である理由
  4. クラウドサービスの種類と特徴
  5. クラウド導入を成功に導くためのステップ
  6. クラウドでの画像データ管理を便利にする6つの整理術
  7. 戦略的な画像データ管理でビジネスを加速させる「IMAGE WORKS」

なぜ今、企業に画像データ管理が求められるのか?

デジタルコンテンツの急増とビジネスへの影響

現代のビジネスにおいて、画像データの重要性は年々高まっています。商品画像、広告用ビジュアル、SNS投稿用の素材など、企業が日々扱う画像データは膨大です。特にデジタルマーケティングが主流となった今、高品質な画像コンテンツは顧客とのコミュニケーションに不可欠。そこで、画像データを「必要なときにすぐ見つけられる」「正しく有効に活用できる」管理体制が求められています。

さらに、画像・動画データを企業が商用に扱う際は、画像の創作者が持つ著作権、画像に写っている人が持つ肖像権やプライバシー権など、さまざまな権利関係の管理が必要になっています。まだ一般的にこうした権利への理解や注意意識がどの企業にも十分に広がっているとはいえず、画像・動画データを幅広い部門で日常的に使用するようになっている今、誤って権利を侵害した使用に至ってしまうリスクは増しています。

従来の管理方法(ファイルサーバー・外付けHDD)の限界

これまで多くの企業では、ファイルサーバーや外付けHDDに画像データを保存してきました。しかし、画像データが増えるにつれて、容量不足やアクセス速度の低下といった課題が顕在化しています。また、在宅勤務が一般化した昨今、オフィスに設置された機器では社外からのアクセスが困難な場合があり、業務のボトルネックになります。

また、先の項目で挙げたように、画像・動画データ一点一点の権利関係や使い方の注意事項について、社員の誰にでも分かりやすく管理することが必要になっていますが、従来のサーバーや外付けHDDでの管理の場合は、元の画像・動画データとは別に、各データの権利関係をまとめたデータベースを表計算ソフトなどで管理するなど、できる対策が限られており、権利侵害のリスクの防止には十分とはいえないのが実状です。

画像データ管理における企業のよくある課題

企業が抱える画像データ管理の課題を、より具体的に見ていきましょう。

ファイルの散在と検索性の低下

画像データ管理における最も大きな課題は、組織内のあちこちにファイルが散在してしまうことです。ファイル名と内容で検索できるテキストファイルとは異なり、画像データは基本的にファイル名でしか検索できず、大量の画像のなかから目的の1枚を見つけ出すのは容易ではありません。

その結果、画像・動画を使った広報・宣伝・販促コンテンツなどの制作がスピーディーに進まず、タイムリーな発信ができないという機会損失の問題や、制作した画像・動画データが使われずに組織内に埋もれてしまうというムダが多くの企業で課題となっています。

容量オーバーやデータ消失のリスクがある

高解像度の画像や動画ファイルはデータ容量が大きく、ストレージ容量を急速に圧迫します。容量を増やすには物理的な機器の追加が必要です。また、ストレージ機器の故障や誤操作によるデータ消失のリスクも常に付きまといます。

バージョン管理ができず、誤った画像データを使用してしまう

特に商品画像、広告用ビジュアル、ロゴデータなどの広報・宣伝用の画像データは、制作過程で何度も修正が加えられます。適切なバージョン管理の仕組みがないと、古いバージョンの画像を誤って使ってしまうリスクがあり、顧客に誤った情報を伝えることにつながります。

増え続けるストレージコストと管理工数

画像データは日々増え続けます。従来の管理方法では、データが増えるたびに物理的なストレージの追加購入が必要になり、コストと管理者の負担が増大します。データの消失を防ぐためのバックアップやアーカイブの手間もかかります。

画像・動画の誤った使用による権利侵害のリスク

画像・動画の活用機会が増えている企業では、権利侵害のリスクについても押さえておくべきでしょう。
特に著作権については注意が必要です。レンタル画像や著作権者から使用ライセンスを受けた画像には、多くの場合、使用範囲が一点一点、契約で細かく定められています。画像を使用する多くの社員がこうした複雑な権利関係について明るくない場合も珍しくなく、気づかぬうちに権利を侵害した方法で使用してしまうリスクがあります。仮に権利侵害により訴訟に発展した場合には、数十万円、数百万円といった多額の費用が発生するだけでなく、企業としての信用低下につながる恐れがあります。

クラウド活用が画像データ管理の最適解である理由

これらの課題を解決する方法として、クラウドサービスの活用が注目されています。その理由をみていきましょう。

場所を選ばない一元管理とアクセス性

クラウドサービスの最大の利点は、インターネット環境があればどこからでもアクセスできることです。画像データを一つのクラウド上に集約することで、組織全体で同じデータを参照でき、データの重複や不整合が解消されます。

画像データの検索性向上による業務効率化

専用のクラウドサービスでは、画像に「タグ」や「属性情報」を付与できます。商品画像に「商品名」「カテゴリー」「使用用途」「使用期限」といった情報をひもづけることで、これらの項目で検索が可能になります。

ただし、すべてのクラウドサービスが高度な検索機能を備えているわけではありません。無料のクラウドストレージ(オンラインストレージ)サービスでは基本的なファイル名検索のみの場合が多く、本来ファイル名でしか検索できない画像データの中身までは分かりません。

サービスにより堅牢なセキュリティとバックアップ環境が確保できる

法人向けのクラウドサービスでは、データの暗号化、多要素認証、IPアドレス制限などの高度なセキュリティ対策が標準で提供されています。また、自動的に定期バックアップが行われ、万が一データが破損した場合でも復旧が可能です。

ただし、無料のクラウドストレージサービスでは、セキュリティレベルが低かったり、バックアップが不十分だったりする場合があります。企業向けのセキュリティ機能を備えたクラウドサービスを選ぶことが重要です。

柔軟な拡張性とコストの最適化

クラウドサービスは、必要に応じて容量を柔軟に増減できるため、利用コストを最適化できます。サーバーのメンテナンスはサービス提供者が行うため、システム管理者の負担も軽減されます。

クラウドサービスの種類と特徴

企業などの組織が画像データを管理するのに適したクラウドサービスのタイプには、大きく2つの種類があります。それぞれの特徴を理解して、自社に合ったものを選びましょう。

法人向けクラウドストレージ:手軽な導入と汎用性

手軽に導入できる汎用的なファイル保管サービスで、オンラインストレージとも呼ばれます。基本的なファイル管理機能が備わっており、比較的低コストで利用開始できます。ただし、画像データに特化した高度な検索機能を持つものは限られており、画像データの検索はファイル名のみとなる場合が多いでしょう。
また、画像・動画データの権利関係の管理機能も基本的には備わっていません。

画像・動画データの管理を少しでも便利にしたい場合は、各データへのタグ付けなどで、データの中身の情報や関連情報を付与できるクラウドストレージを選ぶとよいでしょう。ただし、付与できるタグの数やつけ方の自由度は高くないと考えておきましょう。

DAM(デジタルアセット管理)サービス:本格的な管理に

DAMは、画像や動画などのデジタルコンテンツを管理するための専用サービスです。画像データ一つひとつに詳細な属性情報を付与し、データベースで管理できるため、高度な検索やデータの絞り込みが可能です。

バージョン管理機能のほか、その使用方法が権利関係上で問題ないか、上長や担当部門などが確認しないと使用できないようにする「申請・承認ワークフロー機能」など、権利侵害を未然に防ぐ機能を持つサービスもあり、企業での本格的な画像管理に必要な機能が充実しています。

この画像は、この制作物には使えるな!
DAMには「申請・承認ワークフロー機能」が使えるサービスも

個人向けクラウドサービスとの違いと注意点

個人向けのクラウドサービスは、無料または低価格ですが、セキュリティ面での機能不足、商用利用の制限、限定的なサポート体制など、法人利用には課題があります。企業で画像データを管理する場合は、必ず法人向けのサービスを選択しましょう。

クラウド導入を成功に導くためのステップ

クラウドサービスを導入する際は、計画的に進めることが成功の鍵。以下のステップを参考にしてください。

ステップ1:現状の課題と導入目的を明確にする

まず、現在の画像管理でどのような課題があるのかを整理します。「画像データが見つからない」「共有に時間がかかる」など具体的な問題点をリストアップし、クラウド導入によって何を実現したいのか、目標を設定しましょう。

ステップ2:画像データ整理と運用ルールの策定

クラウドに移行する前に、既存の画像データを整理し、不要なデータを削除しておきます。また、ファイルの命名規則、フォルダ構成、属性情報の付与方法などの運用ルールを策定します。

ステップ3:スモールスタートで効果を検証

いきなり全社導入するのではなく、まずは一部の部門やプロジェクトでテスト運用を行います。実際に使って操作性や機能の過不足を確認し、ユーザーからのフィードバックをもとに設定の調整やルールの見直しを行いましょう。

ステップ4:全社展開と継続的な改善

テスト運用で問題がないことを確認したら、全社展開に進みます。展開後も定期的に利用状況をモニタリングし、運用ルールの最適化や追加機能の検討を行い、より効果的な画像管理を目指しましょう。

クラウドでの画像データ管理を便利にする6つの整理術

クラウドサービスをより便利に活用するための整理術をご紹介します。

整理術1:新しい画像データは、受付フォルダに!

「受付フォルダ」を作り、新しく撮影した画像や外部から新たに受け取った画像はそこに一時保存してもらいます。その後、画像管理の担当者が画像の確認、リネーム、属性情報の付与などの整理作業を行い、正式なフォルダに移動します。このフローにより、整理されていない画像が好き勝手に格納されてしまうことを防げます。

整理術2:誰でも分かるようにフォルダを整理

フォルダ構成は、誰が見ても直感的に理解できるシンプルな階層にします。例えば、「年度>商品カテゴリー>用途」といった3〜4階層程度にとどめることで、新しいメンバーでも迷わず使えます。命名規則をマニュアルとして文書化しておくことも大切です。

ファイルを組織で分かりやすく管理!/組織全体の生産性がアップ!

整理術3:画像データと付随する情報をセットにするとすごく便利!

画像データは、撮影者や利用目的によってファイル名やサイズがバラバラになりがちです。そこで重要なのが、画像データにひもづく付属情報を一緒に管理すること。Instagramのハッシュタグのように、「製品名」「利用用途」「撮影日」といった情報を画像に付与しておくと、キーワード検索がしやすくなります。
また、画像データの権利関係を踏まえた情報もセットにしておくとよいでしょう。「使用範囲」「有効期限」「使用時の注意事項」などの情報をできるだけ分かりやすく付与しておきます。
別途Microsoft Excelなどのファイルで属性情報を管理する方法もありますが、データベース機能を持つDAMサービスなら、画像ファイルそのものに属性情報を直接付与できて効率的です。特に権利関係の情報が直接付与でき、権利侵害リスクを抑えられることは、大きな安心につながります。

整理術4:タグとキーワードを活用して検索性を高める!

属性情報に加えて、タグやキーワードを活用することで、さらに検索性が向上します。例えば商品画像なら「春夏」「レディース」「アウトドア」「ブルー系」といったタグを付けます。こうすることで、「春夏の商品画像が欲しい」「ブルー系のレディース商品を見たい」など、さまざまな検索ニーズに対応できます。
ただし、タグ付け機能を持つのは、一部のクラウドストレージサービスや、専用の画像管理機能を備えたDAMサービスに限られるため、サービス選定時に確認が必要です。

整理術5:定期的に不要画像を削除するルールを設定

画像データは増え続けるため、定期的な見直しが必要です。例えば、「使用期限が切れた画像は自動的に非表示にする・削除する」といったルールを設定することで、常に最新の画像だけが利用可能な状態を保てます。

整理術6:バージョン管理を徹底して混乱を防ぐ

画像の制作過程では修正を重ねることが一般的です。バージョン管理機能を持つクラウドサービスであれば、同じファイル名で上書き保存しても、過去のバージョンが自動的に保存されます。「誰が」「いつ」「どのような変更を加えたか」の履歴も記録されるため、チームでの作業でも混乱が生じません。

必要なバージョンにいつでもアクセス

戦略的な画像データ管理でビジネスを加速させる「IMAGE WORKS」

広報・宣伝・販促・営業活動などを中心に、画像データを多用する業務を効率化したい企業には、富士フイルムの「IMAGE WORKS(イメージワークス)」という選択肢があります。「IMAGE WORKS」は、企業の画像・動画データを戦略的かつ安全に管理・活用するためのクラウド型DAMサービス。2,500社以上での導入実績があり、ご好評をいただいています。

100種類以上のカスタマイズ可能な属性情報を画像に付与でき、貴社専用のデータベースを構築できます。高速プレビュー機能、多彩な検索機能、AIを活用した類似画像検索機能や自動タグ付け機能、バージョン管理、属性情報のCSVファイルでの一括編集など、画像の管理・活用を大きく効率化する機能が充実しています。

さらに、権利関係やブランドガイドライン情報などの情報の分かりやすい付与ができるほか、データ使用やダウンロード時の申請・承認機能も備え、画像・動画使用による権利侵害のリスクを防げます。
ISO27001認証取得のセキュリティ、自動バックアップ、共有リンクURLの無効化機能、操作ログ記録など、企業での正しく安全な画像データ管理・活用に必要な機能を標準装備しています。

膨大な画像データの管理にお困りの企業様は、ぜひご検討ください。

※姉妹サービスを含む。

すぐに見つかる!/データのやりとりがスムーズ!/ガバナンス・セキュリティ機能が充実!

IMAGE WORKSについて
さらに詳しい資料セットはこちら