靴のお手入れも重要!水虫の症状と予防策

水虫に感染しちゃうかも? こんな人はご用心

日本人の4~5人に1人は水虫といわれる現代。以下のような項目に当てはまる人は要注意です。みなさん、心当たりはありませんか?

  • ・1日の中で、靴を履いている時間が長い
  • ・革靴やブーツなど、蒸れやすい靴をよく履く
  • ・家族に水虫の人がいる
  • ・足に汗をかきやすい
  • ・温泉やサウナ、ジムなど裸足になる場所へよく行く
  • ・糖尿病などで免疫力が低下している

水虫の症状と原因

水虫は、「白癬(はくせん)」というカビの一種によっておこる感染症です。足の裏や足の指の間におこることが多く、感染すると、皮がむけたり、水ぶくれができたり、かゆくなったりします。ただ、わかりやすい症状がではないこともあり、自覚症状がない人もいるようです。「もしかして?」と思ったら、早めに皮膚科にいくとよいでしょう。

水虫は、白癬菌がついた皮膚がはがれ落ちるなどして、それがほかの人の足につくことで感染します。感染しやすいスポットは、家庭内感染が大部分です。家族に水虫の人がいると、いたるところに白癬菌が落ちている可能性が高くなるからです。スポーツジムや温泉、サウナなど不特定多数の人が裸足で利用する場所で感染することもあります。また、足裏以外にも手やわきの下にうつることもあります。

水虫を防ぐ!3つの予防策

家庭内に水虫の人がいるならば、まずは治療を受けてもらうことが先決です。

家族が治療中だったり、サウナやジムなどによく行く人は次のような対策をするとよいでしょう。

足を清潔に洗う

白癬菌がついても、すぐに水虫になるわけではありません。一般的に、24時間に以内に洗い流せば問題ないといわれています(ただし、足に傷がある場合は12時間程度と早まることも)。入浴時には、石けんで指の間まで洗いましょう。ただしゴシゴシ洗いは禁物です。石けんでなでるように洗いましょう。温泉やスポーツジムを利用したあとは、帰宅後に足を必ず洗いましょう。

通気性のよい靴・靴下を履く

菌は、温かく湿度のある環境を好みます。汗をかいて蒸れた靴の中は、白癬菌にとって格好の繁殖場所になるので、なるべく足を蒸らさないことが大事。状況が許すなら、オフィスではスリッパに履き替えるのもおすすめです。

靴下は、ナイロンより吸湿性のよい綿などの素材や5本指ソックスがベター。汗がひどい人は、替えの靴下を持ち歩き、途中で履き替えるのもおすすめです。

家を掃除する

家族に水虫の人がいる場合、はがれおちた皮膚などに菌がいるので、こまめな掃除が大切。掃除機をかけるだけでなく、アルコール除菌スプレーを使って拭き掃除をしておくと、雑菌の繁殖を抑えられます。また、バスマットやスリッパの共用は避けましょう。

あなたの靴は清潔ですか?水虫対策の靴のケア

いくら足や靴下を清潔にしても、靴の中に菌が住みついていることも。汗をかいた靴を履き続けると臭いや水虫のもとになるので、1日履いたら、1~2日休ませるようにし、定期的に以下のようなケアをすると水虫対策になります。

洗浄

布製スニーカーなど洗える靴は定期的に丸洗い。靴用洗剤などを使って内側をしっかりブラシでこすり、陰干しします。

中敷きを拭く

革靴やパンプスの中敷きは汚れやすいので、かたく絞った布で水拭きをして清潔に保ちます。傷んできたら交換しましょう。

陰干し

履いた靴は、風邪通しのいい場所に陰干しし、乾かせてから履くようにしましょう。

アルコール除菌

靴の中にアルコール除菌スプレーをシュッと一吹きしておくと、雑菌の繁殖がおさえられ、臭い対策になります。奥までスプレーが届きづらいブーツなどは、シートタイプの除菌クロスが便利です。