Mifareカードとは?特徴やFeliCaとの違いなどを解説

Mifareカードとは?特徴や
FeliCaとの違いなどを解説

非接触型ICカード、Mifareの概要、FeliCaとの違いなどを解説します。FeliCaが日本標準カードとすれば、Mifareは世界標準カードといえます。正しく理解しておきましょう。

Mifareカードとは?特徴やFeliCaとの違いなどを解説

非接触型ICカードにはいくつか通信規格が存在しますが、そのなかでも「FeliCa」と「Mifare」は有名です。日本国内ではFeliCaの利用率が高く、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。対して、Mifareは初めて聞いたという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、Mifareカードの概要から主な用途やFeliCaとの違いなどについて解説します。

Mifareカードとは

Mifare(マイフェア)とは、オランダのNXPセミコンダクター社が製造する非接触型ICチップです。このMifareを搭載したICカードを総称して「Mifareカード」と呼びます。

Mifareカードサンプル

Mifareカードの定義と技術的な背景

Mifareカードは非接触型ICカードの国際通信規格である「ISO14443TypeA」に準拠しており、誰でも開発が可能なカードです。世界的に普及しており、交通系ICカードや電子マネー、カードキーなどさまざまな場面で利用されています。

Mifareカードの種類と特性

Mifareには大きく次の4種類が存在します。

  • Mifare Classic
    国際規格には非対応。独自の暗号化アルゴリズムを採用
  • Mifrare UltraLight
    セキュリティ機能が削られ、低価格で利用可能
  • Mifre DESFire
    トリプルDES認証を採用、スマホアプリとの連動も可能
  • Mifare Plus
    AES暗号採用

富士フイルムイメージングシステムズで取り扱っているMifareカードはMifare Classicです。
Mifareカードは性能を最小限に抑え、基本的なセキュリティ性能は担保しつつ、用途に応じて使い分けることができるようになっています。

Mifareカードの主な用途

Mifareカードは世界的に主流のICカードの一つであり、さまざまな用途で利用されています。

交通システムでの利用

日本の交通系ICカードの代表格であるPASMOやSuicaにはFeliCaが利用されています。対して世界的には、交通系カードとしてはMifareが利用されていることがほとんどです。例えば、ロンドン・北京・ソウル・モスクワなどで利用されています。

アクセス制御とID管理

会員カードや入退室管理カードとしても利用可能であり、アクセス制御とID管理が実現できます。

MifareとFeliCaの比較

FeliCaはソニー株式会社が開発したICチップであり、日本国内で広く普及しています。対して、Mifareは世界的に普及しており、FeliCaカードは日本標準カード、Mifareは世界標準カードといえるでしょう。

技術的な違いと特徴

性能面に関しては、MifareよりもFeliCaのほうが勝っています。FeliCaはMifareに比べて処理速度が速く、セキュリティ性能も高い点が特徴です。システムの対応可否や用途に応じて検討すると良いでしょう。

それぞれのカードの利用イメージ

どちらも入退室管理・交通系ICカード・電子マネー・会員カード・社員証などとして利用されています。日本ではFeliCaに対応したシステムやカードリーダーが多いため、FeliCaが採用されるケースが多いといえるでしょう。しかし、どちらの規格にも対応したリーダーも増えてきており、Mifareが採用されるケースもあります。

Mifareカードのセキュリティ機能

MifareはFeliCaよりも性能が劣るとはいえ、十分なセキュリティ機能を備えています。
ここでは、Mifareのセキュリティ機能について見ていきましょう。

暗号化とデータ保護

Mifare ClassicはMifare Standardと呼ばれていたもので、国際規格の「ISO/IEC 14443-4」には対応しておらず、独自の認証と暗号化プロトコルを採用しています。Mifrare UltraLightは、Mifare Classicからセキュリティ機能が省かれています。

Mifare PlusではAES暗号化機能を備えています。互換機能も備えているため、AES暗号未対応のリーダでも利用可能です。

Mifare DESfireではトリプルDES認証が採用されており、国際規格の「ISO/IEC 14443-3,4」と「NFCフォーラム Type 4」に対応しています。

セキュリティ上の課題と対策

Mifareには種類があり、セキュリティ面の仕様も異なることを理解しておきましょう。

また、処理速度においても入退室管理カードや交通系ICカードとしてならばMifareでも十分です。しかし、より高速な処理が求められるシステムとの連携が必要な場合には、FeliCaを利用することも検討するとよいでしょう。

まとめ - Mifareカードの特徴を知っておこう

FeliCaが日本標準カードとするならば、Mifareは世界標準カードといえます。国際規格のISO14443TypeAに対応しており、世界規模で利用されているICカードです。FeliCaと比べると処理速度などは劣りますが、日本国内でも認証用のカードとして利用されるケースもあります。

富士フイルムイメージングシステムズでは、ICカードを活用するためのソリューションを提供しています。社員証・学生証や電子マネーカードの作成から入退や勤怠管理システムなどの導入まで各種ICカードソリューションをご提案することが可能です。ICカードのビジネス活用を検討されている場合は、一度ご相談ください。

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