ICカードの仕組みとは? 接触型・非接触型の特徴など

ICカードの仕組みとは?
接触型・非接触型の特徴など

ICカードの基本的な知識と併せて、接触型や非接触型の特徴や仕組み、ICカードに関するセキュリティやプライバシーなどを解説します。正しく理解し、活用しましょう。

ICカードの仕組みとは? 接触型・非接触型の特徴など

ICカードは交通系ICカードを筆頭に、さまざまな場面で活用されています。ICカードを大別すると接触型と非接触型に分けられますが、それぞれの違いについてはご存知でしょうか。ICカードの利便性を最大限に活かすためにも、両者の違いや仕組みについて知っておくことは重要です。

この記事では、ICカードの基本的な知識と併せて、接触型や非接触型の特徴や仕組み、ICカードに関するセキュリティやプライバシーについて解説します。

ICカードの基本構造と仕組みについて

はじめに、ICカードの基本知識として、構造や仕組みについて解説します。

ICカードの定義と基本的な構成要素

ICカードとは、カードにIC(集積回路)を内蔵したものを指します。2000年頃に登場した交通系ICカードをはじめ、クレジットカードやキャッシュカード、運転免許証などもICカードの例として挙げられるでしょう。

一昔前はクレジットカードやキャッシュカードなどには磁気カードが使われていましたが、情報の記憶容量の多さや、セキュリティなどの観点からICカードが普及しています。

ICチップとメモリの役割

ICチップには、記憶用のメモリを内蔵しただけのものと、CPUとメモリの両方を内蔵したものが存在します。ICチップの役割として、利用者(カード)の情報を保存しておくだけでなく、認証機能なども備わっています。

基本的な構造はパソコンなどと同じですが、電源は備わっていません。そのため、利用するためにはカードリーダーなどで読み込む際に電力を加える必要があります。

接触型ICカードの特徴と仕組み

ICカードは大きく分けて接触型と非接触型に分けられます。その他にも、両方の性質を持つデュエルインタフェース型も存在します。ここでは、接触型ICカードの特徴や仕組みについて見ていきましょう。

接触型ICカードの動作原理

接触型ICカードは、カードの表面に接点端子があり、カードリーダーなどと接触させることで電力を加える種類のICカードです。ICカードにはCPUやメモリなどが内蔵されており、これらを動作させるために接触させて電力を得る、という仕組みです。

接触型カードの利用シーンとメリット

接触型ICカードは専用のカードリーダーに接触させる必要があることから、セキュリティ性が高い点が特徴です。そのため、クレジットカードやキャッシュカードなどのセキュリティが要求されるカードに利用されます。

非接触型ICカードの特徴と仕組み

非接触型ICカードは汎用性が高く、さまざまな場面で活用が進んでいます。非接触型ICカードの特徴と仕組みについて解説します。

非接触型ICカードの動作原理

非接触型ICカードは、接触型と同じようにICチップは内蔵されていますが、カードの表面に接点端子が存在しません。代わりにアンテナコイルを内蔵しており、アンテナから発生される電波によって通信を行います。

非接触型カードの利用シーンとメリット

非接触型カードには接点端子が存在しないため、摩耗や損傷に強いという特徴を持ちます。また、無線通信で情報をやり取りできるため利便性が高く、交通系ICカードやプリペイドカードなどで利用されています。

ICカードのセキュリティとプライバシー

ICカードは磁気カードと比べて、セキュリティ性能が高い点が特徴です。ここでは、ICカードが持つセキュリティ機能やデータ管理方法などについて見ていきましょう。

ICカードのセキュリティ機能

従来利用されてきた磁気カードは、理論的にはコピーすることが可能であり、偽造カードが作成される危険がありました。対して、ICカードはハードウェア・ソフトウェアの両面からデータを守るための機能が備わっています。そのため、カードの偽造が防止できます。

回路パターンの読み取りなどの物理的な不正アクセスに対しては、ICチップのハードウェアでガードし、パスワード解析や不正メモリアクセスなどはICチップのOSでガードする仕組みです。

プライバシー保護とデータ管理方法

前述のとおり、ICカードは偽造が難しく、重要なデータを保管しておける持ち運び可能な金庫のようなものです。ネットワークを介した代表的な認証方式として「公開鍵暗号方式」が挙げられますが、ICカードのなかに秘密鍵を保存し、ICカードを使ってネットワーク認証を行う使い方も可能です。代表的な例としては、マイナンバーカードが挙げられるでしょう。

外部からの読み取りが難しく、保管されたデータを参照するためには専用の読み取り機が必要になる点からも、プライバシーを保護しながら適切なデータ管理が実現できます。

まとめ - ICカード技術を活用しよう!

ICカードはIC(集積回路)を内蔵したカードです。おもに接触型と非接触型の2種類が存在しますが、それぞれに特徴があり、さまざまな場面で使い分けられています。従来の磁気カードと比べてセキュリティ性能が高く、個人を認証する際にも使われるケースが増えてきました。

富士フイルムイメージングシステムズでは、このICカードを活用するためのソリューションを提供しています。社員証・学生証や電子マネーカードの作成から、入退や勤怠管理システムなどの導入まで各種ICカードソリューションをご提案することが可能です。ICカードのビジネス活用を検討されている場合は、一度ご相談ください。

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