メールの添付ファイルの適切な容量は?
大容量ファイルに適した送信方法も解説

メールの添付ファイルの適切な容量は?大容量ファイルに適した送信方法も解説

メールにファイルを添付して送信する場合によくあるのが、大容量ファイルに関するトラブルです。
サーバーの容量制限のために送れないことや、送信時にさまざまなトラブルが発生し取引先に迷惑をかけてしまう可能性もあるでしょう。
そこで本記事では、メールにファイルを添付する際の適切な容量や、大容量ファイルをスムーズに送信する方法について解説します。

メールに添付する容量について

メールに添付するファイルの容量に関するインフラ側の設定や、一般的にどのようなルールがあるのかを解説します。

メールの容量には制限がある

主要なメールサービスの容量制限を比較してみると、無料で利用する場合で1通ごとの容量制限を25MBに設定しており、かなり大容量のファイルの添付が可能です。かといって大容量ファイルを送信することは、相手のメールボックスやパソコンの容量を圧迫するなどの負担につながる可能性があるので注意が必要です。

<主なメールサービスのデータ容量>

1通あたりのメール容量制限 メールサーバー
Gmail 25MB 15GB/1アカウント
Outlook 25MB 15GB
Yahoo!メール 25MB 2GB
※利用状況によって異なる

※数値は2024年8月時点のもの。

適切なメールの容量は2MB以内

送受信するメールには容量の上限が設けられていることが一般的で、容量上限は提供会社やサービスによって異なります。ビジネス上、メールに添付するファイルの容量は2MBほどが適切と言われていますが、これは2MBまでなら問題なく受信できる場合が多いためです。しかし、添付ファイルの送信時はデータ容量が1.3倍以上に大きくなるため、送受信可能なデータ容量が最大2MBの場合、2MBの添付ファイルを送信するとエラーとなる場合があるため、注意が必要です。

メールの容量が大きくなる場合には受信者側に相談する

メールに添付したファイルの容量が大きくなってしまう場合、事前に受信者に確認を取るようにしましょう。容量が大きいとファイルを開くだけで時間がかかる可能性があり、その結果相手の業務に支障をきたしてしまうと、心象を悪くする原因にもなりかねないため、ビジネスマナーとしても、事前の確認を行う方がよいでしょう。

メールの添付ファイルの容量が大きくなることを避けるべき理由

メールの添付ファイルは、なるべく容量が大きくならないように工夫することが求められます。その理由を紹介します。

メールが届かない可能性が出てくる

メールサーバーに設定されている容量制限によっては、大容量のメールは受信自体が拒否されることがあります。そのため添付ファイルの容量はなるべく抑えるという意識を持ちましょう。また、メールを保存するメールボックスの容量にも制限があるため、ファイル容量が大きいと、受信するために相手に空き容量を増やす手間をかけさせてしまう可能性があります。

受信するまでに時間がかかる

メールに添付したファイルの容量が大きいと、それだけ受信に時間がかかる原因になります。また、ダウンロードが完了するまで添付ファイルは確認できないため、次の業務に移れない状況を作ってしまいます。受信側の作業が中断すれば、送信者の業務も滞る可能性があります。

受信サーバーに負荷がかかる

大容量のファイルを添付したメールを送信すると、受信サーバーに負荷がかかります。受信サーバーへの負荷は、他のメールの受信にも影響が出る可能性があり、例えば相手企業にとって重要なメールの受信が遅延するなど、間接的に迷惑をかけてしまうことも考えられるでしょう。

メールの添付ファイルのサイズを抑える方法

メールが大容量になるのを避けるために、添付ファイルのサイズを小さく抑える方法を紹介します。

ファイルを圧縮する

メールに添付するファイルを事前に「Zip形式」で圧縮すれば、送信時の容量を小さくできます。どうしても大容量の添付ファイルを送信しなければならない場合には、Zip形式で圧縮する方法が一般的です。ただし、スマートフォンやタブレットではZipファイルを解凍できないケースがあるので、受信側の環境を事前に把握しておく必要があります。

ファイルを分割して送信する

メールに添付するファイルをいくつかに分割して、複数回に分けて送信する方法も考えられます。ファイルの内容が小分けにできるものであれば、ファイル名に番号をふるなど順序が分かるようにした上で送信するなどの工夫ができます。しかし、この方法では受信回数が増えるため、相手側にメールの確認や管理の手間をかけてしまう点がデメリットです。

ファイル内の画像データを編集する

メールに添付したファイルの容量が大きくなっている原因は、写真やイラストなどの画像データにあることが多いです。そのため画像のサイズを小さくしたり、解像度を下げたりすることで、容量を抑えられる可能性があります。また、画像データだけメール以外の別手段で送る形でも、ファイル容量を抑えることが可能です。

メール添付に代わる大容量ファイル送信の方法とは

大容量ファイルを送信する場合は、メールに添付して送るのではなく、専用のサービスを活用することがおすすめです。以下では、大容量ファイルを簡単に送る方法について解説します。

ファイル転送サービスを活用する

ファイル転送サービスを活用すれば、大容量の添付ファイルも加工することなくそのまま送信できます。使い方も簡単で、送信したいファイルをサービスサイトにアップロードし、ダウンロードに必要なURLを相手に伝えるだけです。受信者側がダウンロードするタイミングを調整できるため、業務に支障なく大容量ファイルの送信が行える点や、有料サービスなら高セキュリティであるというメリットがあります。

クラウドストレージを活用する

大容量のファイルを送信する場合は、クラウドストレージサービスを活用することも有効な手段です。クラウドストレージはファイルを複数人に共有することが可能で、相手のサーバーに負担を掛けずに大容量のファイルを届けることができる一方で、オフラインでは利用できないというデメリットがあるため、利用の際は注意が必要です。

ファイル転送サービスとクラウドストレージはどちらがよい?

利用目的に合わせて選ぶことをおすすめしますが、大容量のファイルをメール添付以外の方法で送信したいのであれば、ファイル転送サービスが効果的です。クラウドストレージは共同作業する複数人にファイル共有するのに適した仕組みですが、ファイル転送サービスは、主な機能が大容量ファイルの送信・転送に特化しており、より運用がシンプルで、サービスによっては100MB以上の大容量のファイルも送信することが可能です。

ファイル転送サービスを選ぶポイント

メールによる大容量ファイル送信に代わる方法としておすすめなのが、ファイル転送サービスです。以下では、ファイル転送サービスを選ぶ際のポイントを解説します。

無料サービスか、有料サービスか

ファイル転送サービスには、無料のものと有料のものがあります。無料のサービスならコストがかかりませんが、ファイルが保管されるサーバーのセキュリティの脆弱性に対する不安だけでなく、無関係な広告が表示されてしまうことで企業としての品格を問われかねない点は留意しなくてはなりません。有料サービスは、セキュリティの高さや操作性のよさ、多様なプランがあるなど自社の目的に合わせたサービス選定の自由度が高くなります。本格的にファイル転送サービスを使うのなら、会社のセキュリティポリシーに基づき、運用・利便性も考慮しサービスを選定するとよいでしょう。予算が取れるのであれば有料サービスも視野に入れた上で、自社で実現したいファイル送受信のサービスを検討します。

セキュリティ認証制度を取得しているか

ファイル転送サービスをビジネスで利用する際には特に、情報漏えいなどのリスクを考慮しなければなりません。そのサービスがどのようなセキュリティ対策(ウイルスチェックや暗号化)を行っているのかを確認し、安全性を確保できているかチェックする必要があります。ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)やP(プライバシー)マークを取得しているかなどを、選定基準にするのがおすすめです。

簡単に利用できるかどうか

ファイル転送サービスは普段の業務で頻繁に使われるため、使いやすいシステムやUIを採用しているかどうかも重要です。誰でも簡単に利用できるサービスを選ぶことで、スムーズに既存の業務プロセスに取り込めます。簡単に操作ができれば、ファイルの管理や送信の業務が属人化する恐れも少なく、長期的な利用に適している点もメリットです。

上記条件を備えた「SECURE DELIVER」の利用がおすすめ

「SECURE DELIVER」は、低コスト、高セキュリティ、簡単操作といった、上記で紹介した選定条件にマッチしたファイル転送サービスです。SECURE DELIVERの技術チームが、各組織の課題に合った導入のコンサルティングや運用代行、システム連携やカスタマイズのサポート、アフターサービスなども提供しており、初めての企業にも安心して導入いただけます。安全かつ簡単に大容量ファイルを送信できるSECURE DELIVERの導入をご検討ください。

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クラウドストレージを選ぶポイント

「クラウドストレージ」は、インターネット上にデータを保管し、複数人で共有や編集ができるサービスです。

コストと容量

クラウドストレージを選ぶ際に重要なポイントは、コストとストレージ容量です。クラウドストレージサービスの多くは利用したいストレージ容量やユーザー数によってコストが変動します。ストレージ容量に比例してコストが上がるため、事前にクラウドストレージに保管するデータの容量を算出し、自社に合ったプランを選択する必要がありますが、仮にデータ量が規定容量に達した場合は、プランのアップグレードで容量を増やすことも可能です。

セキュリティ対策

企業で導入する場合、クラウドストレージサービスに備わっている、セキュリティ対策も重要です。重要なデータを保管するクラウドストレージが不正アクセスなどの被害を受けて情報漏えいやデータ消失・改ざんといった取り返しのつかない事態に発展する恐れがあります。データの暗号化や認証によるアクセス制限、ウイルスやマルウエア対策など、自社のセキュリティポリシーに沿ったセキュリティ対策が可能なサービスを選択しましょう。

対応デバイス

クラウドストレージサービスを選ぶ際は対応デバイスもポイントの1つです。インターネット環境があればどこでも利用できるのがクラウドストレージのメリットであるため、スマートフォンやタブレットでも利用できたほうが便利です。PCだけではなくスマートフォンやタブレットに対応しているか、動作環境・OS等が自社の環境に合ったサービスかどうかも確認しましょう。

まとめ

メールに大容量ファイルを添付して送信することには、さまざまな弊害があります。環境によっては相手側に迷惑を掛けたり、余計な業務を増やしたりする可能性があるでしょう。そのためこの機会に大容量ファイルの届け方を見直し、運用がシンプルなファイル転送サービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。「SECURE DELIVER」なら高セキュリティで操作も簡単なファイル転送システムを、低コストでご利用いただけます。導入までのプロセスもシンプルで、スピーディーに運用を開始することが可能です。ぜひその魅力をご確認ください。