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フジしか知らない世界 第1回 捨てるに捨てられなくて20年間押し入れに眠っていた「ネガ」を、“どうにか”してみた。
みなさんの押し入れの奥にも、捨てるに捨てられない「アレ」、ありませんか? ペラペラで、細長くて、ちょっと見ただけだと何が写っているのかわからない……。<br />そう、昔フィルムカメラで撮った写真のネガたちです! 「デジカメになってからはすっかりご無沙汰」という方も多いと思いますが、家族や友達、素敵な景色……。さまざまな思い出が詰まった、宝物なのではないでしょうか。<br />今回から始まる「フジしか知らない世界」では、編集部が実際にフジフイルムの製品やサービスを密着取材。第一回目は、担当編集・有賀が、ネガフィルムのデジタル化にチャレンジします!

90年代のちょっぴり恥ずかしい思い出を記録したネガは、静かに眠りについていた…。

自宅の押し入れの一角。プラスチック製の収納ケースの1つには、15?20年前のネガや写真プリントが保管されている。初めてデジカメを買ったのが2003年くらいだったから、その前までは写真といえば当然フィルムカメラで撮ったもの。現像・プリントした写真たちは、写真屋さんの袋に入れられたまま、まるで封印されていたかのようだ。
過去の画像もすぐに見られるデジタル画像と違い、一度しまうと、その存在をつい忘れがちになってしまうのは、プリントした写真の哀しい性。今回は思い立って、これらのネガフィルムをデジタル化し、いつでも見られるようにするとともに、安全にバックアップしておくことにした。

ネガの袋を「返送キット」に詰め込む。本当に、こんな簡単でいいのだろうか?

「フィルムスキャンサービス」の利用はいたって簡単。
ホームページで注文本数などを入力して申し込むと、「返送キット」が送られて来る。ここにネガを入れて発送するだけだ。
たったこれだけの手軽さで、ボクの大事な思い出たちはちゃんとデジタル化されるのだろうか……!?

大切なネガはどうやってデジタル化するのだろう? 工場までついてきちゃいました

さて、大事な思い出そのものと言ってもいいネガに“旅をさせる”ことにしたわけだが、どうにも心配である。そこで、富士フイルムでサービスを担当している村上さんに相談! 実際に工場で現場を見せてもらうことになった!
やってきたのは「フィルムスキャンサービス」の工場。今回は特別に、フィルムスキャンの現場を見せてもらえることになった。(※取材許可を得ています。一般の方の見学はできません)


写真とはつまり「個人情報」万全のセキュリティエリアを特別公開!

スキャン室のセキュリティは、かなり厳重。案内をしてくれた富士フイルム イメージングプロテック株式会社の吉本さんによると、一般社員のセキュリティレベルよりも1段高い、スキャン技術者専用のIDがなければ入れないのだとか。
ちなみに、こちらの工場では全国から寄せられるフィルムのスキャンを一手に引き受けており、一般ユーザーから莫大な数のフィルムが送られてくる!
それ以外にも、企業の記録フィルムや動画フィルムなど、あらゆるフィルム・テープ・印刷物のデジタル変換を担っている。まさに、日本の誇る“思い出デジタル化工場”なのだ。

吉本さん曰く、「今回送っていただいたデータは、15?20年ほど前のものということですが、とても保存状態がいいですね。とはいえ、保存状態がいいフィルムでも50年以上経ってくると、物理的に限界になってくるものも出てきます。古いフィルムほど、早めのデジタル化をおすすめします」とのこと。
実家にある、子供時代を記録したネガも、早くデジタル化したほうが良さそうだ!

大切な思い出が、熟練の技とハイテクで高品質のデジタルデータに!

スキャン室では、職人たちがプロ用のスキャナーで丁寧に写真をスキャンしてくれている。まずは手袋で軽く拭い、ブロアーの風でしっかりとホコリを吹き飛ばす。熟練者になると、1時間に400コマ近くをスキャンしていくというから、その手際はまさに匠の技だ。
また、80年以上にわたり写真事業に携わってきた富士フイルムが持つ独自の画像補正技術「Image Intelligence™」は、撮影者の意図を汲み取り最適な画像に補正している。
ちなみに、部屋の様子や作業の手元は24時間体制で作業記録カメラに記録されている。フィルムが紛失しないように厳重に管理されているのだ。

<ご注意>
※ 古いフィルムや原板の状態によっては、当社ではお受けできない場合がございます。
※ 原板は、当社の画像処理技術にて自動色補正を行いスキャンします。色の指定は、お受けできません。また、フィルムの変色が著しいものについては補正しきれませんので、ご了承ください。

スキャンされたデータはサーバーに保存され、あらためて画像処理スタッフに渡される。ホコリやキズなどがあっても、プロの画像技術で可能な限り綺麗な画像データに修復してくれる。
こちらの画像処理チームは、美術館や博物館が利用するデジタル化サービスにも対応するプロフェッショナル。そんな人たちが一般フィルムの処理もしてくれているなんて、ちょっと感動!


処理されたデータは、DVDディスクに記録され、レーベル印刷が施される。これでフィルムのデジタル化は完了。送ったフィルムと一緒に送付される。
できたてホヤホヤのデータを、この場ですぐに見たい衝動を抑えて、自宅にディスクが到着するのを待つことにした……。

データの入ったDVDが到着! 送ったネガも、もちろん返送されます

数日後、データ一式が無事自宅に届いた。さっそくパソコンで中身を見てみると……、おぉ! めっちゃきれい!


今は亡き愛犬のホームズや元気な祖母の姿がそこにある。20年以上前の風景がパソコンのモニターに映し出されるのは、少し不思議な気分だ。画像は2Lサイズのプリントや、4Kテレビでの表示にも対応する高解像度なもの。JPEGデータなので扱いやすい。画像編集ソフトで少し調整すると、古さを感じさせない色味になった! 今度、親に見せてやろうと思う。

送ったネガも、もちろん返送される。デジタル化したとはいえ、フィルムは大切に保管しておくに限る。吉本さんの言葉を思い出し、保管状態にもいっそう気をつけることにした。

フィルムをデジタルデータに変換するメリットは多い。第一はバックアップ。オンラインストレージなどを使って、二重三重にデータを守っておけば、昔の写真を孫の代まで劣化なしに保存しておける。また、色味を調整したり、SNSなどで友達と共有するのも自由自在だ。

さて、第一弾のデジタル化は終わったが、押し入れにはまだまだネガフィルムが山積みだ。さて、次はどの写真を工場に送ろうか……。
フジしか知らない「フィルムスキャン」の現場、いかがだったでしょうか?
これからも、ここでしか見られない製品・サービスの裏側に密着していきますので、お楽しみに!
フィルムスキャンサービスの詳細はこちら
【次回予告】
ママへ感謝のアルバムをプレゼント
センスに自信がないパパが
“アルバム大使”に入門してきた!


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  • 第1回

    20年間押し入れに 眠っていた「ネガ」を、“どうにか”してみた。

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