ページの先頭です
ページ内移動用のリンクです
サイト内共通メニューへ移動します
本文へ移動します


第12回 富士フイルムの得意分野で医療に貢献!“きれいな写真画像”が病気を見つけやすくするって本当?!

そもそも「内視鏡」ってどんなもの?

お話を伺ったのは、富士フイルムメディカル株式会社の関正広さんです。

実は私、内視鏡検査って受けたことがないので、よくわからないんです…。内視鏡というと、口などから細長い管を入れて…というイメージがあるのですが、どんな仕組みなんでしょう?

関「まずはこちらをご覧ください。これは内視鏡の先端部分です。直径1センチ程度の管に、カメラレンズ、ライトが付いていて、口、大腸検査の場合は肛門などから管を挿入して、食道や胃、大腸などの『消化器官』を直接見ることができます。管の長さは約1メートル強あります」

これが喉などを通って、体の中に入っていくわけですね。

関「はい。粘膜表面の状態を見ながら、病気の種類(疾病)や、炎症・腫瘍の状況などを先生が判断するのですが、場合によっては患部を見ながら直接治療を行うこともできます」

見るだけではなくて治療まで!

関「現在、医療の世界では、患者さんへの負荷をできるだけ少なくすることが大きなテーマになっています。内視鏡は体に穴を開けることなく、消化管の病気を治療するのに役立つ、画期的な道具なんです」

青色レーザーで見えにくいものを見えやすくする

ここからは、富士フイルムの内視鏡の特徴について、伺えますか。

関「富士フイルムの内視鏡システム『LASEREO(レザリオ)』は、内視鏡の光源(ライト)に、レーザーを採用していることが特徴です。富士フイルムはレントゲン装置で培ったレーザー制御技術を応用し、2012年には、他社に先駆けて内視鏡の光源にレーザー光を採用しました」

レーザー光のメリットはどのようなものでしょう?

関「レーザー光のメリットは、明るくシャープな画像を提供できることです」

関「通常の観察には白色光用レーザーが使われるのですが、加えて"青色レーザー(短波長レーザー)"を使っているのも特徴なんです。
2000年代以降、内視鏡では『表面がきれいに見えれば良い』という時代が終わり『より病変(病気によって起こる変化)を見えやすく』という時代になりました。

青色レーザーで照らすと、患部の表層の状態をより強調した画像を得ることができます。これにより、ドクターがより『病変を見つけやすくする』画像を提供できるようになりました」

あまりピンとこないのですが、、、

関「これを見ていただけると分かりやすいですよ。ちょっとすごい画像ですが見てみてください」

関「こちらは両方とも食道の写真なんですが、まるで見え方が違います。左側の写真では分かりませんが、右側の写真だと、模様がはっきりしていますよね。肉眼では見えにくい表面の状況が一目瞭然。これが病気の早期発見につながるんです」

表面の"赤み具合"をより認識しやすく!先進の画像処理で診断をサポート

関「もう一つ、富士フイルム独自の技術があります。体の内部は総じて『赤っぽい』のですが、赤身を帯びた色はより赤く、白っぽい色はより白くなるように画像処理する技術です。内視鏡検査では、「ベテランのドクターでもすべての病変を見つけることは難しい」と言われています。その画像診断の精度が上がれば、病気の早期発見や、より的確な治療への効果が期待できます。ドクターにとって、そしてなによりも患者さんにとって大きなメリットのある機能を、これからも追求していきたいですね」

実際に、富士フイルムの内視鏡を使っているドクターからは、「画像がいいね」「画像がきれいで診断しやすい」など、こだわりの"画質"に高い評価をいただいているそうです。

ドクターの使いやすさが、患者の"負荷軽減"につながる

ところで、変な言い方かもしれませんが、医療用機器でありながら、操作部のデザインとか洗練された感じでカッコイイですね!

関「ありがとうございます。ご紹介してきた画質へのこだわりはもちろんですが、ドクターがより使いやすい操作性にすることも極めて大切です。昨年の11月には、約10年ぶりとなる操作部の刷新を行い、操作性を向上させました」

関「大腸検査では、曲がりくねった腸管に内視鏡を沿わせながら挿入していかなければならないのですが、今回、手元で挿入部の硬度を調整することで、よりスムーズな挿入をサポートできるようになりました。これで患者さんの負荷低減につながると期待しています」

ドクターにとって使いやすい機器であることが、最終的には患者さんへの負荷軽減につながるんですね。

"つらくない内視鏡検査"が人気!?

今回、
・病気を見つけやすくする「画像」
・検査負担をより小さくする「操作性の向上」
の話を聞いて、「内視鏡検査、受けてみてもいいかも・・」と思えるようになりました。

関さんによれば、胃がんの大きな原因といわれている「ピロリ菌」の検査や、胃がん検診でも内視鏡を選択する人が増えているそうです。

胃の内視鏡検査では、鼻から内視鏡を入れる「経鼻内視鏡検査」も行われています。経鼻内視鏡は苦痛が少ない検査方法として人気が高まっており、富士フイルムの内視鏡は直径5.9mmで、極めて負荷の少ない検査ができるんだとか。
バリウム検査が苦手な私としては、ぜひトライしてみたい検査です。

もしかするとみなさんも、次の健康診断では、"つらくない内視鏡検査"を体験することがあるかもしれませんね!



backnumber

  • 第1回

    20年間押し入れに 眠っていた「ネガ」を、“どうにか”してみた。

  • 第2回

    センスに自信がないパパが“アルバム大使”に入門してきた!

  • 第3回

    【祝30周年!写ルンです】はじめましての子どもたち、お久しぶりの大人たちがフィルム写真を撮ってみた!

  • 第4回

    見たいのに見られない、
    「謎のテープ」から何かがはじまる?!

  • 第5回

    思い切ってエイっ!水の中にデジカメ突っ込んで撮影してみた!子どもも大人も楽しめる「デジカメ写真で自由研究!」

  • 第7回

    一生分の人生記録が一本に入っちゃう!?フジフイルムが開発する"すごいテープ"を見てきた!

  • 第8回

    年末恒例、1日がかりの大仕事が・・たった30分に!?"超時短"フジカラーの写真年賀状を試してみた

  • 第9回

    2017年は、家族写真で「マイカレンダー」!絆を深める“目からウロコ”のテクニックを聞いてきた

  • 第10回

    あの駅もこのビルも、そして…その列車も!ノウハウと職人ワザが実現する"巨大広告"の舞台裏

  • 第11回

    スマホ写真の毎日を、"写真を楽しむ毎日"にライフスタイルを変える!?「スマホ de チェキ」体験記

  • 第12回

    富士フイルムの得意分野で医療に貢献!"きれいな写真画像"が病気を見つけやすくするって本当?!

  • 第13回

    あなたの社員証ももしかして…!?“写真に強い”フジフイルムのIC・IDカード

  • 第14回

    "時を飾る"という、新しい価値。「ウォールデコ」が思い出を日常にする

  • 第15回

    かわいい! 飾りやすい! フォトジェニック! 写真のある毎日を身近にする「ましかくプリント」に注目

  • 第16回

    実は世界のテレビ放送を支えているって知ってますか? レンズブランド「フジノン」の内覧会潜入レポート

  • 第17回

    もっと“美しい私”でプリント!新サービス「美肌モード」の魔法

  • 第18回

    2大テーマパークや、サンリオピューロランドでも!アトラクションごとにオーダーメイドで対応

  • 第19回

    「押されると赤くなる」ただそれだけのフィルムが40年以上製造業の現場で支持されているヒミツとは!?

  • 第20回

    独創的な「ユビーク技術」で自動車シートにオリジナルデザインをオーダーできる時代が来る!?

  • 第21回

    銀(Ag+)のチカラで「持続除菌」!インフルエンザ対策にもおすすめの新・除菌習慣

  • 第22回

    1月1時間で素敵な家族のアルバムが完成「つづけるアルバム」が日本のアルバムを変える!

  • 第23回

    学校の思い出写真をインターネットでカンタン注文!高いセキュリティで選ばれる「フジフイルムスクールフォト」

  • 第24回

    「速い」「美肌」は当たり前! 画像ダウンロードやマイナンバーカード申請もOKな証明写真ボックス

  • 第25回

    デジタルミラーレスカメラが映画撮影の現場に!? Xシリーズ最新モデル「X-H1」開発秘話

  • 第26回

    視界の隅々までクッキリ&ハッキリ! 製造現場を支える機械の目「マシンビジョンレンズ」

  • 第27回

    美しい髪色がずっと長持ち! 花王との共同開発で生まれた「レインボー染料」とは?

  • 第28回

    全国33会場で今年も開幕!想いをつなぐ『50,000人の写真展』

  • 第29回

    “その道”では「いつかは手に入れたい」憧れ! フジノンの双眼鏡

  • 第30回

    「ひび」を見つけて社会を守る!「ひびみっけ」ってどんなサービス?

  • 第32回

    東京ミッドタウン「フジフイルム スクエア」で写真の歴史と文化、アートに触れる

  • 第33回

    膨大なデータを効率的に印刷!私たちの暮らしに欠かせない「自動組版」とは?

  • 第34回

    簡単だから続けられる。残っていく。スマホ×写真プリント=「かぞくのきろく」

  • 第35回

    皇居周辺をお好みのXシリーズで試し撮り散歩!デジカメと一緒に長く付き合える「富士フイルム イメージング プラザ」

  • 第36回

    3ステップで手軽に写真プリントを注文できる「超簡単プリント」をやってみた

  • 第37回

    “みせたくなる”本『PhotoZINE(フォトジン)』担当者が絶対に入れたかったこだわりポイントとは?

  • 第38回

    天然ガスの採掘現場で活躍する富士フイルムの「ガス分離膜」

  • 第39回

    自分だけの、家族だけの『フォトグッズ』「使って、贈って、うれしい」新しい写真の楽しみ方

  • 第40回

    「守る」「快適」そして…「見える」!ウィンドウフィルムは縁の下の力持ち

  • 第41回

    撮って、すぐ出て、音も記録できる!新世代チェキ「instax mini LiPlay」が楽しい

  • 第42回

    エンジンを守り燃費向上にも貢献!「超分子」が実現した画期的なエンジンオイル用材料

  • 第43回

    快腸なら調教も快調!富士フイルムが競走馬の腸内環境をサポート

  • 第44回

    熱処理せずに「生ビール」が飲める幸せ…実は、ミクロフィルターのおかげだった!

  • 第45回

    ネガフィルムの写真も簡単・快適にデジタル化 “思い出探し”が楽しくなる「フォトバンク」がうれしい!

  • 第46回

    首が曲がって投影方向は自由自在!新しい映像表現を支えるプロジェクターが誕生


ここからフッターです

ページの終わりです
ページの先頭へ戻る