デジタルミラーレスカメラが映画撮影の現場に!?
Xシリーズ最新モデル「X-H1」開発秘話
- ついに3年目に突入した「フジしか知らない世界」。今回やってきたのは埼玉県の富士フイルム大宮事業所です。ここは富士フイルムのデジタルカメラやレンズなどの開発拠点。プロカメラマンやハイアマチュアを中心に高い人気を誇る「Xシリーズ」最新モデルの開発の裏側に迫ります。
さらに、今月から「フジしか」の一緒に盛り上げてくれるキャラクター、フジ鹿くんも登場! みなさん、かわいがってあげてくださいね!
東南アジアの若い女性に爆発的人気!
Xシリーズの人気を支える「肌色の美しさ」
というわけで、やって来ました。富士フイルム大宮事業所。
エントランスを入ると、さっそくXシリーズの記念碑的モデル「X-Pro1」がお出迎えしてくれました。
今日は、富士フイルムの光学・電子映像事業部の方に、お話を伺います。よろしくお願いします!
「よろしくお願いします」
実はこの「フジしか」企画で、デジタルカメラ「Xシリーズ」をご紹介するのは、意外にも初めてなんです。まずはXシリーズについて聞かせてください。
「Xシリーズは2011年から展開している富士フイルムの高性能デジタルカメラのブランドになります。第1号機として『X100』という単焦点の高級コンパクトデジカメからスタートし、先ほどエントランスにも飾られていた「X-Pro1」のリリースと同時に、レンズ交換式カメラをラインナップしました」
いかにも「カメラ!」という感じのデザインが素敵ですよね。
「写真を趣味にしているベテランの方にも納得していただける質感や、アナログの操作感が高い評価を得ていますね。多くのプロカメラマンの方に使っていただいていますが、『Xは色がいい』と言っていただくことが多いんです。実は、海外でも爆発的にヒットしているエリアがあるんですが、どこだと思いますか?」
えぇっ!? どこだろう? 中国とか…でしょうか?
「実は、タイやインドネシアなどの東南アジアの国々で、20代の若い女性たちにすごい人気なんですよ」
そうなんですか!? それはちょっと意外かも。理由は何なんでしょう?
「プロの方の評価と同じく、『色がいい』ということなんです。特に『肌の色が美しい』という理由で、Xシリーズが選ばれているんですよ」
プロだけでなく一般のユーザーのみなさんも、同じ感想を持っているのは興味深いです。Xシリーズはなぜ「色がいい」のでしょう?
「富士フイルムはフィルムカメラの時代から、肌色を美しくプリントすることにこだわり続けてきました。デジカメ時代になり、センサーやカメラを開発するようになっても、そのこだわりは変わりません。
80年以上にわたって蓄積してきた、『美しい色再現、美しい肌色』のノウハウが、Xシリーズの開発にも活かされています」
X-H1で映画撮影!?
安達祐実さんが主演の映画が配信中!
「そしてこちらが、Xシリーズの最新モデルとなる『X-H1』です」
本日の主役登場ですね! …って、アレ? このレンズ、なんか普通のミラーレスカメラのレンズと佇まいがちょっと違うような…。回せるところがいっぱいありますよ!
「はい。実はこれ、映画撮影用のシネマレンズなんです。操作はフルマニュアルです」
X-H1で映画が撮れちゃうんですか?
「まずは作品を見ていただいたほうが早いかもしれません。どうぞこちらをご覧ください!」
安達祐実さん、素敵です! そして、まさに“映画”というしっとりとした画質で、これがミラーレスカメラで撮られたなんて本当に驚きです。
「これはX-H1に新たに搭載された、映画撮影用フィルム「ETERNA(エテルナ)」のフィルムシミュレーションの画質です。かつて富士フイルムで製造していた映画用フィルムの映りを再現した画質モードで、映画関係者にも注目されているんですよ」
映画の撮影現場でのフィードバックが
X-H1の開発を加速させた
「先ほどご覧いただいた映画は、人気TVドラマ『相棒』などでも撮影監督を務める会田正裕監督に撮っていただいたんですが、この撮影現場も、X-H1の開発において、とても重要な役割を担っていました」
ということは、開発のみなさんも映画の撮影現場にいたわけですね?
「はい。開発中のカメラを持ち込み、実際に撮影していただきながら、現場でフィードバックを受けました。ここ大宮事業所の中だけにいてはわからない、重要な気づきを得られるんですね。例えば、プロの現場では周りでどんな機材が使われていて、どんな画質が求められているかなどが、生で伝わってきます。これによって、短時間にカメラのクオリティを格段にアップすることができたと思います」
会田監督からの評価はいかがでしたか?
「会田監督はフィルムの「ETERNA(エテルナ)」を使った経験もあり、その色を知り尽くしている監督でもありました。映画の世界では、画面全体のトーンや画作りのことを『ルック』と言うのですが、X-H1は『ルックがいい』という評価をいただきました」
X-H1は、映画のプロの現場で磨き上げられたんですね!
映画の撮影現場はもちろん、モータースポーツやバスケットボールなど、高い撮影性能が求められる現場でも、プロカメラマンと共にその性能をブラッシュアップしてきたというX-H1。
担当者は「選手の肌の色や表情が大きな意味を持つスポーツの世界でも、もっとXシリーズの存在感を出していきたい」と、今後の展望を語ってくれました。
X-H1で撮影された素晴らしい動画の数々はコチラでも観賞できますので、ぜひご覧ください!
詳細はこちら
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