第37回 写真と言葉で自分だけのストーリーを紡ぐ“みせたくなる”本『PhotoZINE(フォトジン)』
- 旅先での思い出、家族や友だちへの思い、そして、シャッターを切ったその瞬間に感じたこと…。写真をアルバムやフォトブックにするとき、頭の中にはたくさんの「言葉」がよぎります。今回紹介する『PhotoZINE(フォトジン)』は、写真と言葉の出会いを素敵な本にする、新しい写真の楽しみ方でした。
アルバムでもない。フォトブックでもない。
誰かに「“みせたくなる”本」を届けたかった
「はい!『PhotoZINE』は大きく分けて3タイプありまして、左から「BOOK」「MAGAZINE」「SLIM」になります」
『FUJIFILMフォトブック』とも似ていますが、よりカジュアルに楽しめる感じがします!
「FUJIFILMフォトブックの写真には、高品質な銀塩プリントが使われています。まさに富士フイルムにしかできないクオリティの、思い出を残す“特別なアルバム”という存在なんですね。
一方で、今回ご紹介するPhotoZINEは、まったく違うコンセプトで誕生しました。それは、人に “みせたくなる”本。スマホで写真を共有するのが当たり前の若い世代に向けて、写真をカタチにする楽しさを伝えたいという想いが強くありました」
こちらは「BOOK」タイプ。書店にある本や雑誌のようなめくり心地が気持ちいいですね!
「紙質はすごくこだわったポイントです。目に優しい色合いの白で、めくりやすい手触りと厚さを求めて、何百という紙サンプルを試しました。できるだけ『本』に近づけたかったんです」
「PhotoZINE」を手渡されたら、「どこで買ったの?」って聞きたくなりそうなくらい、「本」そのものですね!
表紙カバーに見返しのフォトスペース…
フォトブックマニアのこだわりを詰め込んだ「BOOK」
ちなみに、おすすめはどのタイプですか?
「個人的に思い入れが強いのは「BOOK」タイプですね。作家になった気分で、自分の思い出や大好きな事を本にする楽しさを味わえますよ」
おおっ、カバーの見返しには、文庫本や漫画でおなじみの著者近影が!
「これがあるだけで、自分の本を作ったという気分が倍増しませんか? 絶対に入れたかった こだわりポイントです(笑)」
写真と縦書きのテキストって、すごく雰囲気が出ますね。素敵?。
「『BOOK』タイプは、文庫本のように楽しんでいただきたかったので、フォトアルバムには珍しい右綴じ製本にしました。文字も縦に入れていただくのがオススメです!」(※横書きも可能です)
しかも、写真入りのカバーの上に半透明カバーの付いているというこだわり。自分で作ったら、愛着湧くだろうなぁ。
「さらに、カバーを外しても、ちゃんとタイトルが印刷されていますよ」
しかも紙の色もオシャレ! 見えないところまでこだわりが詰まっているのが「BOOK」タイプなんですね。
「私自身、学生時代から写真部で、コンテストに応募したりするかたわら、趣味で自分の作品集としてフォトブックを作っていました。たくさんのフォトブックを作ってきた経験から出た、「こんなフォトブックだったらいいのに」という要望を詰め込んだのが『PhotoZINE』なんです」
これまでたくさんのフォトブックを作ってきたと仰いましたが、写真を本というカタチにする一番の魅力は何だと思いますか?
「何気ない写真でも、それが本というカタチに集まることで、ストーリーの一部になるんです。小さな出来事がつながって、ひとつのストーリーになる。何気ない写真が、撮っただけで終わらずにストーリーの中で生き続けることが、フォトブックや『PhotoZINE』の良さだと思います」
すごく素敵! 言われてみると、本当にそのとおりですね。
さまざまなストーリーとセンスに触れる
「ギャラリー」が参考になります!
カバー表紙のカラーは全12種類。色を選ぶだけでも迷ってしまいますが、写真の配置とか文字の入れ方とか、どうやったら上手にできるでしょう?
「『ギャラリー』を見ていただくのがおすすめです。ここでは、実際に『PhotoZINE』を作ったユーザーのみなさんの作品を見ることができますよ」
「旅行や結婚式など、テーマ別に検索できるので、似たテーマで『PhotoZINE』を作っている人の作品が参考になると思います。このギャラリーを見ているだけでも楽しいですし、中には思わずホロリと涙が出そうになる感動的な本もあります。私もみなさんの投稿を見て刺激を受けているんですよ」
ギャラリーに載せた作品は、投稿されているページのURLをSNSなどで共有することができるんですね。まさに“みせたくなる”というコンセプトとぴったりです。
「2019年6月20日まで、コンテスト応募作品を募集中です。みなさんの自信作の投稿をお待ちしています」
本日はありがとうございました!
我が家のハリネズミでいっぱいの
『PhotoZINE』を作ってみました!
「PhotoZINE」を見て思ったのは、「自分もあんな本が作ってみたい!」ということ。善は急げということで、さっそくチャレンジしてみました。
今回の主役は、我が家のマスコット「ゆずきち」。日々撮っている写真で「BOOK」タイプにチャレンジしてみます。ページ数は16ページを選択しました。
本らしさを追求したかったので、テキストはやはり縦組みに。ちょっとだけ文筆家気分!
こうして作ったゆずきちの「PhotoZINE」。あとは届くのを待つばかりです。あぁ、到着が待ち遠しい!
おおお?! かわいさが振り切れちゃってます。
パラパラとページをめくっていると、ゆずきちが家に来てからの思い出が蘇ってきます。かわいかったなぁ。いまもかわいいけど…(笑)。
紙質や手触り、写真の色も、すべてが“かわいい”仕上がりに大満足! これは絶対に自慢しようと心に決めたのでした。ありがとう「PhotoZINE」!
なにげない写真を、あなただけの「本」に
ユーザーのみなさんが「PhotoZINE」をどのように活用しているかを調査したところ、プレゼントとして使っている方がとても多かったそうです。結婚式に、孫の姿の報告に、友だちとの旅行の思い出に…。本というカタチになることで、かけがえのない一瞬が大切なストーリーになる。人と人をつなぐ写真のチカラを、あらためて感じました。 『PhotoZINE』詳細はこちら
この記事は、役に立ちましたか?
はい / いいえ / どちらでもない
- 第1回
20年間押し入れに 眠っていた「ネガ」を、“どうにか”してみた。
- 第2回
センスに自信がないパパが“アルバム大使”に入門してきた!
- 第3回
【祝30周年!写ルンです】はじめましての子どもたち、お久しぶりの大人たちがフィルム写真を撮ってみた!
- 第4回
見たいのに見られない、
「謎のテープ」から何かがはじまる?! - 第5回
思い切ってエイっ!水の中にデジカメ突っ込んで撮影してみた!子どもも大人も楽しめる「デジカメ写真で自由研究!」
- 第7回
一生分の人生記録が一本に入っちゃう!?フジフイルムが開発する"すごいテープ"を見てきた!
- 第8回
年末恒例、1日がかりの大仕事が・・たった30分に!?"超時短"フジカラーの写真年賀状を試してみた
- 第9回
2017年は、家族写真で「マイカレンダー」!絆を深める“目からウロコ”のテクニックを聞いてきた
- 第10回
あの駅もこのビルも、そして…その列車も!ノウハウと職人ワザが実現する"巨大広告"の舞台裏
- 第11回
スマホ写真の毎日を、"写真を楽しむ毎日"にライフスタイルを変える!?「スマホ de チェキ」体験記
- 第12回
富士フイルムの得意分野で医療に貢献!"きれいな写真画像"が病気を見つけやすくするって本当?!
- 第13回
あなたの社員証ももしかして…!?“写真に強い”フジフイルムのIC・IDカード
- 第14回
"時を飾る"という、新しい価値。「ウォールデコ」が思い出を日常にする
- 第15回
かわいい! 飾りやすい! フォトジェニック! 写真のある毎日を身近にする「ましかくプリント」に注目
- 第16回
実は世界のテレビ放送を支えているって知ってますか? レンズブランド「フジノン」の内覧会潜入レポート
- 第17回
もっと“美しい私”でプリント!新サービス「美肌モード」の魔法
- 第18回
2大テーマパークや、サンリオピューロランドでも!アトラクションごとにオーダーメイドで対応
- 第19回
「押されると赤くなる」ただそれだけのフィルムが40年以上製造業の現場で支持されているヒミツとは!?
- 第20回
独創的な「ユビーク技術」で自動車シートにオリジナルデザインをオーダーできる時代が来る!?
- 第21回
銀(Ag+)のチカラで「持続除菌」!インフルエンザ対策にもおすすめの新・除菌習慣
- 第22回
1月1時間で素敵な家族のアルバムが完成「つづけるアルバム」が日本のアルバムを変える!
- 第23回
学校の思い出写真をインターネットでカンタン注文!高いセキュリティで選ばれる「フジフイルムスクールフォト」
- 第24回
「速い」「美肌」は当たり前! 画像ダウンロードやマイナンバーカード申請もOKな証明写真ボックス
- 第25回
デジタルミラーレスカメラが映画撮影の現場に!? Xシリーズ最新モデル「X-H1」開発秘話
- 第26回
視界の隅々までクッキリ&ハッキリ! 製造現場を支える機械の目「マシンビジョンレンズ」
- 第27回
美しい髪色がずっと長持ち! 花王との共同開発で生まれた「レインボー染料」とは?
- 第28回
全国33会場で今年も開幕!想いをつなぐ『50,000人の写真展』
- 第29回
“その道”では「いつかは手に入れたい」憧れ! フジノンの双眼鏡
- 第30回
「ひび」を見つけて社会を守る!「ひびみっけ」ってどんなサービス?
- 第32回
東京ミッドタウン「フジフイルム スクエア」で写真の歴史と文化、アートに触れる
- 第33回
膨大なデータを効率的に印刷!私たちの暮らしに欠かせない「自動組版」とは?
- 第34回
簡単だから続けられる。残っていく。スマホ×写真プリント=「かぞくのきろく」
- 第35回
皇居周辺をお好みのXシリーズで試し撮り散歩!デジカメと一緒に長く付き合える「富士フイルム イメージング プラザ」
- 第36回
3ステップで手軽に写真プリントを注文できる「超簡単プリント」をやってみた
- 第37回
“みせたくなる”本『PhotoZINE(フォトジン)』担当者が絶対に入れたかったこだわりポイントとは?
- 第39回
自分だけの、家族だけの『フォトグッズ』「使って、贈って、うれしい」新しい写真の楽しみ方
- 第40回
「守る」「快適」そして…「見える」!ウィンドウフィルムは縁の下の力持ち
- 第41回
撮って、すぐ出て、音も記録できる!新世代チェキ「instax mini LiPlay」が楽しい
- 第42回
エンジンを守り燃費向上にも貢献!「超分子」が実現した画期的なエンジンオイル用材料
- 第43回
快腸なら調教も快調!富士フイルムが競走馬の腸内環境をサポート
- 第44回
熱処理せずに「生ビール」が飲める幸せ…実は、ミクロフィルターのおかげだった!
- 第45回
ネガフィルムの写真も簡単・快適にデジタル化 “思い出探し”が楽しくなる「フォトバンク」がうれしい!
- 第46回
首が曲がって投影方向は自由自在!新しい映像表現を支えるプロジェクターが誕生
今回は、富士フイルム イメージングシステムズ株式会社にやってきました! さっそくですが、両手にお持ちの本が、『PhotoZINE』ですね!?