2大テーマパークや、サンリオピューロランドでも！
アトラクションごとにオーダーメイドで対応

今回は、テーマパークや遊園地のアトラクションで提供される撮影プリントビジネスを担当する、富士フイルム イメージングシステムズ株式会社 フォトイメージング事業部のみなさんにお話を聞きました。

私も、某テーマパークなどで乗り物系のアトラクションに乗ると、乗り終わったあとに必ず写真をチェックしてしまいますが、たとえばどんなテーマパークでサービスを提供しているのでしょう？

「東京多摩にある「サンリオピューロランド」様をはじめ、関東・関西の2大テーマパーク、その他各地の遊園地などで、ゲストの笑顔を写真に残してきました。

例えば、こちらはサンリオピューロランドにある『サンリオキャラクターボートライド』というアトラクションです。ボートに乗りながら写真を撮影し、出口で写真を購入することができます。ご購入頂いた写真は、専用サイトからデータをダウンロードしてお楽しみ頂くこともできます」

そうなんですか！ ただ撮影してプリントするだけではないんですね！

「このような『ライドフォトサービス』は、アトラクションごとに演出がまったく違いますから、ほとんどオーダーメイドでシステムを開発しています」

なるほど。では、どのポイントにカメラを設置するかも、いろいろ検討するわけですか？

「基本的にアトラクションには“クライマックス”がありますから、そこがシャッターチャンスになりますが、場合によっては私たちが実際に乗って体験しながら撮影場所を決めることもあります。
以前、ジェットコースター系のアトラクションを10周くらい乗って、『どこが一番盛り上がるか』を探ったこともありました（笑）」

けっこう体を張った作業もあるんですね！

トラブルが許されないアトラクションの現場で
活かされる富士フイルムのノウハウ

さきほど、アトラクションなどで写真サービスはほとんどが「オーダーメイド」というお話がありました。それができることが、富士フイルムの強みになりますか？

「富士フイルムでは、入力（カメラ）から出力（プリント）まで、それを制御するシステムも含めて、ワンストップ提供することができます。活用しているすべてのソリューションを把握できるのは、オーダーメイドでサービスを提供するうえでは、強みになっていると思います」

撮影やプリント以外にも富士フイルムの技術や製品を活用するシーンはありますか？

「乗り物系アトラクションの『ライドフォトサービス』を始め、ゲームセンターや写真スタジオ、キャラクターと一緒に記念撮影をするサービスなど、さまざまなサービスを提供しています。その中で、富士フイルムグループの持つ多用なソリューションを自在に組み合わせて、新しい “ゲストを笑顔にするアイデア”を提案しています」

「こちらは大分にある『サンリオキャラクターパーク　ハーモニーランド』にある『キティキャッスル』というアトラクションなのですが、グリーンやブルーの背景の前で記念撮影し、写真を合成する『クロマキー合成』というシステムを使っています。このような撮影についても、富士フイルムが長年培ってきたライティング技術、セッティング技術などのノウハウで、高品質なものをスピーディに提供できるシステムを作ることができます」

アトラクションでの撮影は失敗が許されないですもんね。

「大型テーマパークなどでは来場者数も極めて多く、少しの不具合も大きな問題です。そのため、常に保守スタッフを配置し、運用まで含めて提供しているケースもあるんですよ」

家に帰ってからじっくり買える！
インターネットを活用した「写真カード」も

これからもどんなアトラクションで楽しいフォトサービスに出会えるか楽しみですが、今後はどんな“楽しさ”を体験できそうですか？

「すでに一部テーマパークでは稼働している『写真カード』は、最近の新しい取り組みですね。
ゲスト個人に紐付いた『写真カード』を発行し、テーマパーク滞在中に撮影されたライドフォトや、キャラクターとの記念写真などをカード番号と紐付けています。スマートフォンやパソコンでサイトにアクセスすると、自分が写った写真を閲覧・購入できるのはもちろん、自分で撮影した写真と組み合わせてフォトブックを作ったり、写真データをCDで購入することもできます」