食べ物だけじゃない!感染性胃腸炎の意外な感染源

トイレに潜む、感染性胃腸炎の感染源

感染性胃腸炎というと、食中毒によることが多いですが、実は毎日使うトイレも感染が起こりやすい危険なスポットです。

食中毒に感染した人の便や吐いたものには、大腸菌などの病原体が含まれています。病原体は、流す際の便の飛び散りや温水洗浄便座からの飛び散りで、便座や床、壁などに付着することがあります。また、お尻を拭いた手の手洗いが不十分だと、ドアノブにも菌を付けてしまいます。

そうした病原体を健康な人が触り、さらにその手から病原体が口に入ると、感染性胃腸炎に感染することがあります。乳幼児なら手洗い前に手を口に入れてしまうこともありがちですし、大人でも無意識に手で口を触ってしまうことも。また、病原体が付いた手で調理した料理を食べることによって感染することもあります。

キレイに見える自宅のトイレにも大腸菌が!

家族に感染者がいなくても、油断は禁物。感染しても症状が出ない人もいるからです。同じものを食べても家族みんなが食中毒にはならず、感染症にかかりやすい子どもや高齢者だけに症状が現れることもよくあります。

流すときはフタをしめるようにしたり、温水洗浄便座の水圧を低めに設定したりすることで、病原体の飛び散りはある程度おさえられます。家族で習慣化できるといいですね。

病原体のうち細菌には、アルコール除菌が効果的

トイレをいつも清潔にしておくことも、とても大事です。対策の基本は、清掃と除菌。細菌には、アルコール除菌が効果を発揮するので、トイレ内の拭き掃除では、アルコール除菌スプレーをサッと吹きかけ、トイレットペーパーやペーパータオルで拭き伸ばすのがおすすめ。トイレに潜む感染性胃腸炎感染対策として、とくに力を入れて掃除したいのは以下のような場所です。

  • ・ドアノブ
  • ・レバー
  • ・フタ
  • ・便座(表と裏両方)
  • ・温水洗浄便座の操作パネル
  • ・ペーパーホルダー

1日に1回程度、使ったついでのタイミングで拭くようにすれば、それほど負担にもなりません。毎日、何度も使う場所だからこそ、いつでも安心して気持ちよく使える状態にしておきたいですね。

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