新型コロナワクチン、子どもや3回目の追加接種は打つべき?副反応や効果は?

情報は2022年3月18日現在のものです。ワクチンの情報は日々更新されていますので、接種時には最新情報をご確認ください。

新型コロナの感染者数、なかなか大きく下がりませんね。

オミクロン株は感染力が強いですよね。最近はステルスオミクロン株(BA.2株)なんていう変異株も出てきて心配です。

そのうちまた別の変異株も登場するのかなあ。今度はパイ株とか?

ギリシャ文字の順番はそうですが、飛ばされている文字もあるから、シグマ株やウプシロン株あたりの可能性もありそうな?最後のオメガ株までいくのは勘弁してほしいですよね~。

先日、3回目のワクチン接種券が届いたのですが、正直2回目の副反応がキツかったので、あんまり打ちたくないんですよ。あべさん、ワクチンはやっぱり3回目も接種したほうがよいのでしょうか?

新型コロナワクチン、3回目は打つべき?子どもは?

ワクチンの効果は、残念ながら時間が経つと低下していくことが確認されています。3回目の追加接種(ブースター接種)で感染や重症化の予防効果を高めるのが望ましいとされていますね。ただ、ワクチン接種は強制ではありません。副反応もありますし、長期的な副反応についてはまだわかっていません。一般的にはデメリットより受けるメリットのほうが大きいと考えられていますね。

5~11歳の小児接種も始まりましたね。子どもも打つべきですか。

そもそもワクチンは強制ではないですし、子どもには大人のような「努力義務」もありませんので、ご家庭の判断になりますね。ただ、オミクロン株の流行によって子どもの感染も増えています。基礎疾患があるお子さんは重症化リスクが高いといわれており、接種の機会を提供することが望ましいとされています。

新型コロナワクチンの種類は選べるの?

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3回目はワクチンを選べるんですよね。

はい。1・2回目と違う種類のワクチンを使うことを「交互接種」といいますが、これを認めている国はアメリカなど複数あります。今のところ、3回目に打てるのは、mRNAワクチンであるファイザー社と武田/モデルナ社のワクチンです。ウイルスベクターワクチンであるアストラゼネカ社のワクチンはまだ3回目の接種は認められていません。

子どもの3回目接種はまだですよね?

3回目の追加接種の対象は18歳以上です。ちなみに5~11歳の小児接種ではファイザー社のワクチンのみが認められています。

新型コロナワクチン3回目追加接種の効果は?オミクロン株には有効?

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3回目の追加接種はどれくらい効果があるんですか。

感染を防ぐ免疫物質である「中和抗体」について、ファイザー社ワクチンでは3回目の追加接種から1カ月後の値が、2回目の接種から1カ月後の値より、数倍高いことが臨床試験で確認されています。

ワクチンは変異株にも効果はありますか?

ワクチンが効きにくい変異株もあるようですが、ウイルスは約2週間に1度のペースで小さな変異が起きているので、ワクチンの効果が完全になくなるわけではないと考えられていますね。オミクロン株に対する効果も、デルタ株より低下するものの、追加接種で回復することが報告されています。とはいえ、最近はワクチン接種完了後に感染するいわゆる「ブレイクスルー感染」も多くなっていますが。

ワクチン接種3回目の副反応は?

僕の場合、1回目より2回目接種後の副反応がかなり強くて、3回目の副反応はさらに強くなるんじゃないかと心配です。

1回目より2回目の副反応が強かったのは、1回目のワクチン接種で免疫が多少ついたことで免疫反応が起きたからですね。3回目の副反応については、ほぼ2回目と同様だという臨床試験の結果があります。ただ、リンパ節が腫れる割合は5%ほど高いようです。

子どもの副反応は大人と違いますか?

基本的に同じですね。副反応としてよくあるのは、注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱などの症状です。

僕、2回目はかなり高熱で本当に辛かったんですよ。解熱鎮痛剤を飲みましたが、アセトアミノフェンは売り切れの薬局も多かったですね。

セトアミノフェンは10代や妊娠中・授乳中の人にも使える商品が多いので需要が高まりましたね。市販の解熱鎮痛剤ならアセトアミノフェンのほかに、非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)なども使えますよ。ただし、ほかの薬を飲んでいる方や薬にアレルギーがある方などは主治医や薬剤師に相談してください。

新型コロナワクチン接種で気をつけることは?

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ワクチン3回目接種で気をつけたほうがよいことはありますか?

基本的なことですが、初回接種(1回目・2回目)と同じく、発熱や体調が悪いときは接種できません。また、持病(基礎疾患)がある人は重症化リスクが高いので、ワクチンを受けたほうがよいとされていますが、免疫不全があったり、症状が重かったりする場合は、事前にかかりつけ医に相談してください。

そういえば、妊娠中のワクチン接種に不安を感じて、まだ1回目の接種をしていない知り合いがいます。

妊娠中や授乳中でも接種は可能ですが、不安な方は主治医と相談するのがよいと思います。まだ1回目・2回目を受けていない人も、2022年9月30日までは1回目も受けられますよ。

ワクチンの接種状況は?受けるためにはどうしたらよいの?

ちなみに今の日本の接種状況はどうなっていますか?

国の発表では2022年3月17日時点で、3回接種完了者は全体の32.6%。65歳以上の高齢者に限れば73.6%です。また、小児接種は11万1,542回に上っています。いずれにしても、初回接種時と同じように接種券などが届いてから予約することになります。ちなみに3回目も無料ですよ。

これで最後の接種になればいいなあ。あべさん、ありがとうございました!

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