インフルエンザの学級閉鎖がゼロに!驚きの研究結果とは

最近も、インフルエンザの学級閉鎖のニュースがありましたね。

毎年、子どもがいつ学校からもらってくるかヒヤヒヤします。

お、すごくタイムリーな話題ですね!

あべさん、なんだかうれしそうですね?

いやー実は、東海大学と富士フイルムの共同研究で、ちょっと驚きの結果が出たんですよ。

インフルエンザに関係する話ですか?

はい。神奈川県内の公立中学12校の全生徒、148学級・4035名の中学生を対象に、環境消毒でインフルエンザの感染がどれくらい抑えられるかを調べたのですが、なんと学級閉鎖がゼロだったんです。

えっ! ゼロって、すごいですね。

ですよね。ちょっと詳しく説明させてください。

環境消毒でインフルエンザの感染者が1/3に激減

そもそも、全国の教育施設におけるインフルエンザ発症率(※1)って知ってます?

※1:厚生労働省健康局結核感染症課発行「インフルエンザ様疾患発生報告(第30報)」から、在籍者数に対するインフルエンザ様疾患者数の割合を算出したもの

うーん、30%くらい?

おっ、当たりです。それが今回の研究対象校では、10%にまで減りました。

それはすごいですね! 一体どんな対策をしたんですか?

やったことはすごくシンプルです。持続効果のあるアルコール除菌スプレー「Hydro Ag+(ハイドロエージープラス) アルコースプレー」やクロスタイプの「Hydro Ag+アルコークロス」を使って、定期的な拭き消毒をしてもらいました。

それだけで? 休み時間のたびに念入りに拭いていたとか?

いや、さすがにそれはムリなので、登校日に1日1回生徒の机周りを、それ以外の共用部は1週間に1度以上を目安に拭いてもらいました。共用部というのは、みんなが高い頻度で手を触れる教卓や電灯スイッチ、ドアの取っ手部、階段の手すり、トイレの座面などです。これを2018年11月から2019年3月末までのうち、各校3~5か月間実施しました。

それでこれほどの効果があったんですか!

除菌効果が長く続く Hydro Ag+だから、というところが大きいと思います。Hydro Ag+を使うと対象物がアルコール除菌されると同時に、表面に銀を含む強力なコーティング層が作られるので、アルコールが蒸発したあとも長期にわたって持続的に菌の繁殖を抑えることができるんです。

学級閉鎖がゼロというのは本当にビックリです!

もちろん塾やその他の場所でうつるケースもあるので、必ずゼロになるということではないですが、それでも効果は明らかですよね。

うちの息子なんて毎年予防接種を受けてもインフルエンザにかかるのに……。

予防接種は否定しませんが、予防接種がある特定の型のインフルエンザにしか効果がないのと違って、Hydro Ag+での環境消毒はどの型のインフルエンザにも有効なのが強みですね。そういえば、モニタリングエリアのクリニックでは、インフルエンザ流行期の患者さんが減ったらしいですよ。

ということは学校での感染が減ると一般家庭への影響もあったのかもしれませんね。

インフルエンザ発症の大幅抑制ができた理由は?

予防接種以外にマスクやうがい手洗いなど、これまでもみんな結構インフルエンザ対策はしていたと思うんですけど。

いくらしっかり手洗いしても、隣の人がインフルエンザウイルスをもっていて、あちこち触ってまき散らしていたら、やっぱり手洗いだけでは不十分なんですよね。それにインフルエンザウイルスはとても小さいのでマスクで完全にブロックするのは難しいんです。

マスクをしていれば、インフルエンザウイルスでもなんでもブロックできそうなイメージがありました。

そもそもインフルエンザの感染ルートは2つあって、1つは感染した人の咳やくしゃみを浴びる「飛沫(ひまつ)感染」。もう1つは感染した人が咳やくしゃみをおさえた手を別の場所へ置き、そこを触ってうつる「接触感染」です。

どちらが多いんでしょう?

今回の研究は接触感染だけを予防するものです。それでここまで患者数が減ったということは、接触感染が主原因といえる可能性もありますね。これまでこうした研究はなく、医学的見地からみても有意性の高いデータだと思います。

多くの学校での導入拡大に期待

研究に協力してくれた中学校の先生方もこの結果にはとても喜んでくれました。学級閉鎖がなければ授業の進みもスムーズですし、生徒だけでなく先生自身がインフルエンザにかかることがほとんどなかったことも大きかったようです。

娘の保育園でもぜひ取り組んでほしいなあ。

今回、中学校を研究対象校にしたのは、学校の先生たちは本当に忙しいのでこれ以上負荷を増やさないようにするため、まずは生徒たちで実施できる年齢にしたんです。

そうだったんですね。でも、幼稚園や保育園くらいの子どもたちこそ、手洗いをちゃんとしないし、すぐに手を口に持っていくし、対策が必要な気がするんですよね~。

小規模な保育園なら親から働きかけるのもありかもしれませんね。

たしかにこれだけ感染が抑えられるなら、賛同してくれる保護者や先生は多い気がします。

この研究結果がもっと広く認知されれば、導入を検討する園や学校も増えてくれそうですね~。

富士フイルムとしても、今後この研究成果を活用して、「Hydro Ag+ アルコールクロス/スプレー」を使った環境消毒によるインフルエンザ集団感染の低減活動を積極に提案していくつもりです。

ぜひお願いしたいです! 保育園児をもつパパとしても大いに期待しています。

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