新型コロナウイルスとは?新型肺炎の感染・予防について

新型コロナウイルスに対する銀イオンによる長期的な抗菌効果は確認しておりません

中国の湖北省武漢市で2019年12月以降、病原体不明の肺炎患者が増え、のちに新型コロナウイルス(2019-nCoV)による肺炎だと判明しました。新型肺炎(COVID-19)は中国から世界各地に感染が広がり、日本国内でも感染拡大が心配されています。 そこで、新型コロナウイルス感染症の症状、潜伏期間、感染経路、感染の予防・対策などをまとめました。

新型コロナウイルスとは?

重度の肺炎などを引き起こす新型コロナウイルスは、SARS(サーズ)やMERS(マーズ)と同じコロナウイルスの仲間です。コロナウイルスはヒトや動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスですが、今回のウイルスは既知のウイルスと一致しない新型のコロナウイルスでした。

ヒトに感染するコロナウイルスは、すでに6種類が知られています。そのうち4種類は、一般的な風邪の原因となるウイルスで、ヒトに日常的に感染し、風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占めるといわれています。残りの2種類は、重度の肺炎の原因となるSARS(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS(中東呼吸器症候群コロナウイルス)です。

中国で見つかった新型コロナウイルスは、これら6種類には当てはまらない新しい型です。世界保健機関(WHO)では一時的に「2019-nCoV」と命名しました。ちなみにコロナウイルスを顕微鏡でみると、表面に突起がみられます。これが王冠に似ていることから、ギリシャ語で王冠を表す「コロナ」にちなんで名づけられました。

新型肺炎の症状

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のおもな症状は、以下のようなものが確認されています。

  • ・発熱
  • ・全身倦怠感
  • ・乾いた咳
  • ・呼吸困難(入院患者など重症例)

※その他、上記以外にも、のどの痛み、鼻水、嘔吐や下痢など消化器系の症状、筋肉痛などを訴えることもあるようです。

新型コロナウイルスの潜伏期間

現時点では調査中ですが、世界保健機構(WHO)によると、潜伏期間は1~12.5日(多くは5~6日)とされ、他のコロナウイルスの情報などから、感染者は14日間の健康状態の観察が推奨されています。

なお、初期症状が軽い人や無症状とみられる患者もいることから、感染しているかどうかの見分けがつきにくいケースもありますが、通常、肺炎などを起こすウイルス感染症の場合、強い症状が表れる時期にほかの人へウイルスを感染させるリスクがもっとも高くなると言われています。

新型コロナウイルスの感染経路

コロナウイルスは、ヒトや動物の間で感染症を引き起こすウイルスですが、「動物からヒト」あるいは「動物から別の種の動物」へ感染することはほとんどありません。

しかし例外もあり、それが過去に大流行したSARSやMERSです。SARSはコウモリからヒトへ、MERSはヒトコブラクダからヒトへと感染。さらにそれがヒトからヒトへと感染していきました。どちらも感染者の中に、一人から十数人に感染を広げる「スーパー・スプレッダー」がいたことが感染を広げました。

新型コロナウイルスの感染源は明らかではありませんが、おもな感染経路は「飛沫感染」「接触感染」と考えられています。

  • 飛沫感染

    感染した人が咳やくしゃみをしたときにウイルスが飛び散り、周囲の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み、体内に入ることで感染する。
    ※主な感染場所 学校、職場、満員電車など、人が多い場所
  • 接触感染

    感染した人の咳やくしゃみ、またはそれらが付いた手で触れることで身の回りのものにウイルスが付着し、それを健康な人が触り、その手で目や口、鼻を触ることでウイルスが体内に入って感染する。
    ※主な感染場所 ドアノブ、手すり、つり革、スイッチなど

新型コロナウイルス感染症の予防対策

現在の状況ではわかっていないことも多いですが、インフルエンザや風邪などと同様に、手洗い、マスクの着用(咳エチケット)、アルコール消毒などの感染症対策が重要です。

マスクの着用(咳エチケット)

咳やくしゃみで周囲にウイルスを拡散したり、飛び散ったウイルスを吸い込む「飛沫感染」のリスクをおさえられます。咳や発熱がある人はマスクをするのがエチケット。マスクは取扱説明書のとおりにつけ、鼻からあごまで覆ってすきまがないように着用します。

<屋外でのマスクの効果は?>

一般に屋内、電車・バスなど換気が不十分な場所では、マスクも感染予防策のひとつとなりますが、屋外ではマスク着用の効果はあまり認められていません。それよりも、感染の可能性が高い場所に行かない、手洗いの徹底、アルコール消毒といった感染予防策を取りましょう。

手洗いを徹底する

ウイルスが付着した手で口や鼻に触れて起こる「接触感染」の予防につながります。外から帰ったら流水と石鹸で丁寧に手を洗い、清潔に保つようにします。さらなる対策として、手洗い後に手指消毒用のアルコールを使うのもよいでしょう。

60%以上の高濃度アルコールで身の回りを除菌・消毒する(環境消毒)

コロナウイルスは「エンベロープ」という脂質やたんぱく質からできた膜をもっています。一般的にエンベロープのあるウイルスには、アルコール消毒が有効であると考えられているので、身の回りを消毒しておくとよいでしょう。

エンベロープウイルスの代表例:新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、風疹ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、エボラウイルス など

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によると、<アルコール消毒には60%以上の高濃度アルコールが推奨>されています。自宅やオフィスの消毒には、アルコール濃度60%以上の除菌効果のある除菌スプレーや除菌シートを使って、手でよく触るドアノブやテーブル、リモコン、電気のスイッチなどをこまめに拭いて除菌・消毒をしておくとよいでしょう。持続効果のあるアルコール除菌スプレーを使えば、除菌効果が長持ちし、感染リスクをおさえることができます。

新型コロナウイルスについては、その特徴や有効な治療方法などわかっていないことも多いです。最新情報をチェックしながら、できることからはじめることが大切です。

新型肺炎の治療方法

治療方法は現時点ではわかっておらず、有効な治療薬やワクチンもありません。そのため、感染した場合は対症療法で治療するしかありません。 現時点では致死率は2~3%程度と推測されていますが、今後の患者数の増加によって変わる可能性があります。

新型コロナウイルス感染症の流行状況

新型肺炎の感染者数は増えており、2月13日時点で28の国や地域で感染が確認されており、現時点ではまだ収束の兆しはありません。世界保健機関(WHO)は、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、日本政府は新型肺炎を強制入院や就業制限を可能とする「指定感染症」に指定しました。

情報は2020年2月13日現在のものです。

新型コロナウイルスの最新の発生状況や相談窓口については、公的機関の情報を参照ください。

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