抗菌フィルムで感染症対策、スマホ・エレベーターボタンも

新型コロナウイルスの流行を機に、暮らしのなかで感染症を意識する人が増えています。共用のエレベーターボタンやタッチパネルを触りたくないと思ったり、自分のスマホの汚れが気になったりすることはありませんか。見えないウイルスや菌への不安があるいま、感染症対策として「抗菌フィルム」が注目を集めています。

貼るだけでウイルスや菌の増殖を抑制できる「抗菌フィルム」とは

スマホやタブレット、エレベーターボタン、ドアノブ、タッチパネルなど、私たちが日常的によく手を触れるものには菌やウイルスが付着している可能性があります。特に公共施設や街中など、不特定多数の人が利用する場所では、その可能性も高まります。

知らないうちに菌やウイルスに触れて感染する「接触感染」の防止として、いま活用が広がっているのが「抗菌フィルム」です。抗菌フィルムとは、フィルム自体に除菌性能があり、貼るだけで菌の増殖をおさえられる液晶保護フィルムのこと。最近はスマホの保護シートをはじめ、いろいろな場所で使われるようになってきました。

富士フイルムの「抗菌フィルム」の特長は、高い抗菌効果があり、しかもそれが長く続くこと。抗菌フィルムは頻繁に貼りなおすものではないので、効果の持続性は重要なポイントです。

どうしてそこまで除菌効果が持続するのか。そのひみつは、除菌力の高い銀イオンと特殊な超親水性ポリマーを組み合わせた「Hydro Ag+」という技術にあります。銀系抗菌剤から徐々に銀イオンが出てくるので、持続期間が長くなることが期待できます。

自宅や飲食店でも!抗菌フィルムの多彩な用途

富士フイルムの「抗菌フィルム」は、もともと医療現場のモバイル機器やタッチパネルなどに貼る目的で開発されました。特徴の違う「親水性クリアタイプ」と「撥水性高アンチグレアタイプ」の2種類があり用途によって使い分けられています。

  • 親水性クリアタイプ

    透明度が高く、画面が鮮やかに見え、指紋が目立ちにくい光沢タイプ
  • 撥水性高アンチグレアタイプ

    サラサラで指すべりがよく、指紋が目立ちにくいマットタイプ

貼るだけで衛生性や安全性を高められる手軽さから、いまは多様な場所での採用が進んでいます。

抗菌フィルムで感染症対策ができる場所の例

<自宅・オフィスで>

  • ・スマホ、タブレット、パソコン、家庭用ゲーム機などの液晶画面
  • ・エレベーターボタン

<スーパー・コンビニ・飲食店・銀行で>

  • ・セルフレジのタッチパネル
  • ・店員と客の間のアクリル板やビニールの間仕切り
  • ・コンビニのマルチコピー機
  • ・クレジットカード処理端末機
  • ・銀行のATM
  • ・自動販売機

<公共交通機関で>

  • ・駅の券売機
  • ・空港の自動チェックイン機
  • ・電車の窓

上記のなかには、すでに富士フイルムの「抗菌フィルム」が利用されている例もあります。今後、さまざまな場所で導入が進んでいくと、より私たちの暮らしも安心で衛生的になっていきますね。

持続除菌の仕組みは、スプレーやクロスでも!

「Hydro Ag+」の技術を使った商品には、抗菌フィルムのほかに「アルコールスプレー」と「アルコールクロス(シート)」があります。ドアノブや手すりのような除菌フィルムを貼りづらい場所の除菌にも便利。スプレーをサッとひと拭きするか、クロスで拭いておくだけで、除菌効果が長く続きます。スプレーやクロスは家庭でも手軽に使えるので、ドアノブや照明スイッチなど家族がよく触るところは、一日ひと拭きの除菌を習慣にするのがおすすめです。

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