- 「親友」
- 寺西 孝友
審査員 : ハービー・山口
キャンパスとおぼしき場所に若者が6名。夕陽が若者たちをかすめ、平和な気持ちにあふれた屈託のない笑顔をカメラに向けています。一見すると記念写真の要素が強いのですが、記念写真というのは、いつ、どこに、誰といた、という写った人だけに価値のあるもの。当事者以外の人にも訴えかける力を持ったものが一つの作品に成り得るわけで、ここでの作画的なポイントは画面上部を空けている点です。人物の上部を空けることは「希望」の演出に繋がると私は考えます。そのため、この作品においても「希望」が色濃く伝わる描写になっているのだと思います。
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