かつて故・秋山庄太郎先生から写真について「きれい、可愛いに勝るものはない」という意味合いのお言葉をいただいたことがあります。作品を目にしたとき、写真の原点とも言うべきこの言葉が浮かびました。これは私が追い求めるテーマの一つでもあります。「可愛く撮りたい」と願う撮影者の気持ちが伝わってくると同時に、飼い主を見つめるネコの瞳には信頼しきった安心感が見てとれます。フレーミングと距離感も優れており、グランプリにふさわしい作品です。
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