子どもたちの躍動感あふれる瞬間をとらえた力強い作品です。特に、影の伸びがダイナミックな動きを強調し、写真に深みを与えています。赤いボールがちょうど顔に重なった構成が、まるで仮面のようにも見え、シュールなユーモアを感じさせます。シュールさを後押しするもう一つの要因がシチュエーションです。子どもたちの無邪気な遊びと錆びた感じの背景との対比が効果的で、何かを暗示しているようにも見えます。多様な要素が見事に融合されており、フジコン大賞に相応しい一枚です。
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